第2話 姉メイドのおっぱいを揉む!

 異世界における俺の名前はクロム・ロワーツである。

 ロワーツ伯爵家の長男だ。

 11歳になった先日の誕生日に、ようやく前世の記憶を取り戻した。


 ここまで前世の記憶が思い出せていなかったせいで、せっかくの『おっぱいを揉むほど強くなるスキル』をまったく活用できていない。

 今のところは、可もなく不可もない伯爵家の跡取り息子といった評価を得ている。

 これはこれで悪くないが、少し物足りない。

 記憶を取り戻した今こそ、俺の無双が始まるのだ。


「おはようございます、ご主人様」


 メイド服を着た少女が一礼して部屋に入ってくる。


「おはよう。カリナ姉」


 彼女は俺の専属メイドだ。

 年齢は俺の2つ上。

 幼い頃は、まるで姉弟のように接していた。

 その名残りで、俺は彼女のことを『カリナ姉』と呼んでいる。


「お召し物の準備はできております」


「ありがとう」


 俺はベッドから下り、着替えを始める。


「今日もいい天気ですよ。朝食を終えたら、裏庭で剣のお稽古をしましょうね」


「ああ」


 彼女は剣術において、俺の姉弟子でもある。

 俺は彼女に対して勝率3割ほどだ。

 負け越している。


「うふふ。ご主人様はどんどん強くなっていますからね。あと数年したら、私も追い抜かれているでしょうね」


 カリナがそう言う。

 それぐらいの年月が経過すれば俺と彼女の年齢差による身体能力は縮まるし、技量も追いついていけるだろう。

 しかし、記憶を取り戻した今、数年も待つつもりはない。


「カリナ姉」


「なんですか?」


 彼女がニッコリと微笑む。


「少し胸を揉ませてもらってもいいだろうか?」


「えっ!?」


 驚く彼女の返答を待たず、俺はその胸に手を伸ばす。


「きゃあっ!」


「おおっ。素晴らしいおっぱいじゃないか!」


「ちょ、ちょっと! やめてください!!」


「なぜだ? 子どもの頃はよく触らせてくれただろう?」


 あの頃は触るだけで、揉みしだいたりはしなかった。

 そのため、俺の『おっぱいを揉むほど強くなるスキル』は発動していなかったのだ。

 惜しい。


「昔とは違うんです!」


「どういうことだ? 教えてくれないか?」


「ああっ! もうっ!! ご主人様、怒りますよ!」


 俺は両手を使って、彼女のおっぱいを揉みしだいていく。

 が、抵抗が激しい。

 このままでは、俺のチートを存分に活かすことができない。


「従者カリナよ。これは伯爵家長男としての命令である! おとなしくその身を委ねるのだ!」


 俺はビシッとそう言う。

 強者の権限だ。

 幼い頃は姉弟同然に接してきた彼女にこう言うのは悪いが、これもチートを活用するためだ。


「ううっ! ひ、ひどい……」


 カリナは涙目になりつつも、抵抗をやめた。

 かつては幼く身分を気にしていなかったとはいえ、実際の身分差は大きい。

 彼女が俺に反抗することは、本来は許されないことなのだ。

 さあて。

 楽しませてもらうとしよう。

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