第3話 強くなった!

「泣くなよ、カリナ姉。気持ちよくしてやるからさ」


「ひっぐ……、んぅ……、あう……」


 カリナの声が徐々に熱を帯びてくる。


「あん……、やぁ……」


「ふふふ。カリナ姉、声が漏れているぞ。嫌がっていたのではなかったか?」


「だってぇ……。ご主人様、お上手ですものぉ……」


 カリナの頬は紅潮している。

 吐息も荒くなっている。

 そろそろ絶頂を迎えるようだ。

 俺の『おっぱいを揉むほど強くなるスキル』の副次的な効果として、テクニックが増す効果もある。

 カリナが感じているのも、当然のことだと言えるだろう。


「はうんっ! あっ! あっ! あっ!」


 彼女が断続的にあえぎ声を上げる。


「これでトドメだ。おらよっ!」


 俺は彼女の突起をつまみ上げる。


「ああああああああああああっ!!!」


 彼女の身体が大きく跳ね上がった。

 どうやら達したらしい。


「はーっ…… はーっ…… はーっ……」


 彼女は肩で大きく呼吸をしている。

 俺は彼女の服を整えると、耳元でささやくように言った。


「じゃあまた後でな」


 彼女が回復するまで、俺はゆっくりと朝食をとった。

 そして裏庭にて、木剣の素振りを始める。


 しばらくして、カリナもやって来た。

 先ほどのことはなかったことにするようだ。

 いつも通りの態度である。


「行きますね、ご主人様」


「ああ」


 カリナが剣を上段から振り下ろす。

 俺はそれを木剣で受け止める。

 そして横に流すようにして、彼女の体勢を崩す。

 彼女はバランスを保とうとするが、遅い。

 そのまま彼女の胸へと剣を突き出す。


「終わりだ」


「……えっ!? ええええっ!?」


 カリナは驚いたような表情を浮かべる。


「い、いったいいつの間にこれほど強くなられたのですか!? 数日前には、私が優勢でしたのに……」


 俺の『おっぱいを揉むほど強くなるスキル』のおかげだ。

 先ほどカリナの胸を堪能したことにより、俺の実力は大幅に増した。

 剣術はもちろん、身体能力や魔力も向上しているのが実感できる。


「ふん。俺は日々成長しているのさ。伯爵家の跡取りとして、まだまだ上を目指さねばならん」


「すごすぎます……!」


 カリナが尊敬のまなざしを送ってくる。

 まあ、記憶を取り戻す前の俺は、可もなく不可もなくぐらいの腕前だったからな。


「ご主人様は本当にすごいです! これなら、サーシャ師匠だってちょちょいのちょいです!」


「ああ、そうかもな」


 サーシャとは、俺とカリナの師匠である。

 剣聖の称号を持つ凄腕の剣士だ。


「……へえ? だれがちょちょいのちょいだって……?」


 突如、背後からそんな声が聞こえてきた。

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