第4話 レベルアップ

3日目の朝いつもの時間に起きて俺は冒険者ギルドに行く準備をした。


「今日もスライムと薬草のクエストやってEランクになるまではそれかなー」


そんなことを思いながら俺は冒険者ギルドに向かった。


「すいません」

「あ、雄一くんおはようございます」

「おはようございます。今日もスライム討伐と薬草採取やりたいんですけど」

「わかりました。今受理しちゃうわね」

「ありがとうございます」


そしてカトレアさんは奥に行った。ちょうどそのタイミングでいかつい強そうな集団が帰ってきた。


「おい、カトレアはいるか?」


先頭にいた刈り上げの男が大きい声でそう言った。


「ちっいねーのか?おい、お前」


そして俺はその男に呼ばれてしまった。


「なんですか?」

「カトレア知らねーか?」

「今、俺のクエスト受理しに奥に行ってます。」

「あ、なんでカトレアがてめーなんかの。」


そう言ったところで奥からカトレアさんが来た。


「雄一くんできたわよ。気をつけて行ってきてね。」

「はい、ありがとうございます。」


「カトレア、ドラゴン討伐の任務終わったぜ」


そこで刈り上げの男がカトレアさんに話しかけていた。


「お疲れ様です。後日報酬はお渡し致しますのでその時にまたお越しください」

「おいおい、それは無いだろ。俺はドラゴンを倒してきたんだぞ?しかもお前のために。俺は女なんか選び放題なんだよ。そん中でお前を選んでやるって言ってんだから感謝しろよ」

「何回も言ってますけどあなたとそういう関係にはなれません。ごめんなさい」

「ちっクソが、朝からイライラするぜ。おい、ミーシャ帰るぞ」


そしてミーシャと呼ばれた可愛らしい女の子と刈り上げの男は帰って行った。


「あの、カトレアさん。さっきの人は誰なんですか?」

「あーAランク冒険者のアランよ。この前から告白してくるんだけど断ってくうちにちょっと怒り始めちゃって」


なんてクソ野郎なんだ。


「気おつけてくださいね。なんかあれば俺が助けますから」

「ふふ、ありがとう、でもその前にスライムを安全に倒せるようになってからね」

「そうですね」


俺は弱いことが恥ずかしくなってしまった。


「じゃあ行ってきます」

「行ってらっしゃい」


俺は今日も森に行き薬草採取とスライムを倒した。あと身体強化の練習もした。まだまだ使い慣れてないから全然強化されなかったが使っていくうちにアニメみたいな身体強化ができるようになりそうだった。いつも通り石を持ってスライムを殴ったが1発でスライムは死んでしまった。やっぱり身体強化は強いな。


「レベルが上がりました。」


それからスライムを10体倒したくらいでレベルが上がった。それとスキルポイントも貰えた。


「よし、これで大分変わってくるぞ。」


俺はうきうきの気分で帰り銀貨2枚を貰って宿に戻った。


加藤雄一 25歳 レベル2

スキル 身体強化 剣術1

スキルポイント10

持ち物銀貨9枚


「いやー今日は身体強化の実験だったけど意外といけたな。」


そしてお楽しみのスキルゲットだ。

俺は今日とるスキルは決めてあった。剣術をレベル3までにすることだ。それぞれレベルは10まであるけど3までいくとそこそこ剣が上手いやつになるらしい。スキル欄に書いてあった。俺は剣術を早く10にしてから他のスキルを取ろうと思った。多分そっちの方が強い。


そして俺は剣術を3まで上げて今日の日課は終わった。


加藤雄一 25歳 レベル2

スキル 身体強化 剣術3

スキルポイント0

持ち物銀貨9枚






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