奇怪な世界。『用途別に』造り出された人であって人でない者たち。造られた者たち、与えられた目的のために存在している彼らといえど、喜怒哀楽はある。過去に封じた哀しみも有れば、未来を想う希望もある。そして、他者に惹かれてあてどない約束もする。造物主の思惑を受け入れつつ、造物主の思惑を超えて、それだけではない未来を視ようとする登場人物たちの在り方が愛おしく、哀しい物語。響く魔女の歌声と、不器用な騎士の純情を是非、味わってみてください。