第119話 古代人の足跡を追って
マール近くの地下に有る古代人の遺跡で『アーティファクト』の類いをかなり回収して今度はバーゼル近くの森の中の遺跡を潜る予定で街外れで昼食をとったハヤトファミリー。
【MAPing】を掛けてバーゼルの森の中程まで入った所に巨大な木が生い茂っている所にやって来た。
「セリーヌ、この木に【隠蔽】が掛けられているね?」
「旦那様もそう感じてらっしゃいましたか?この幹が入口になってますわ!」
セリーヌが【ディスペル】と唱えると、幹に扉が現れた。
ハヤトが開けて【ライティング】を掛けて降りていく。
降りきった所はかなり広い人工の空間になっており、正面の扉の前に鎧を身にまとった2メートルあるかと思われる騎士が剣と盾を持って座っていた。
ハヤトが【鑑定】をすると剣技スキル1000、盾術スキル1000再生能力70と出ている。
魔石で動いて無い様だ!
何処からか思念が流れていて、動かされている様だ。
ハヤトは「我々に敵対心は無く、来るべき魔王と異界の龍に対抗する武器や方法を古代人の知恵から学びたいだけだと思念を騎士に送った」
すると騎士はハヤトが言った事がわかったかの様に前を開け、扉を開いた。
ハヤトの頭の中に思念が流れ込み、「古代人の意思を継ぐものよ、我らの悲しみをうち晴らしてくれ!頼むぞ」と声が聞こえた様な気がした。
扉の中に入って行くと、色々な資料があり、魔王の戦い方や、得意な魔法、スキルの種類と異界の龍の戦い方などの資料があった。
そして椅子に座ってミイラになっている古代人と思われる膝に1枚のメモがあった。
「このメモを読む未来人よ、魔王と異界の龍に滅ぼされた罪なき幼い子供達や女性達の無念を晴らしてくれ、頼む!」と書かれたメモを握りしめていた。
ハヤトはミイラの頭に手をあて、「必ずやあなた方の無念を晴らして見せます」と念を送った。
ハヤトは資料を回収してその場を後にした。
そして再び【隠蔽】を施して次のダンジョンがある10キロ程東に行った岩山の所に向かった。
『万能乗用車』に乗って数分、入口には誰もいない。
一見すると岩の壁の様だがドリスが岩を横にスライドするとゴギゴキと音がして開いた。全員が入ったのを確認し、再びドリスが閉めた。
ラッティーが【ライティング 】を掛けて明るくし、1階層に降りていく。
周りの壁はコンクリートの様な人工物で出来ている。
オークの群れが15匹、人工魔物ではない。皆剣かメイスを持って向かって来る。ドリスとラッティーとクリエラが剣で対処して首を切り落とした。
2階層の平原に人工のワイバーンが2匹いる。
セリーヌが『魔拳銃』にジャイロバレット弾を込めて、魔石の部分に放った!
硬い金属がギュンギュンと擦れる音がして魔石に到達した弾丸は簡単に魔石を砕いて破壊した。
2匹を【次元ストレージ】に回収する。
3階層にはアダマンタイト製のドラゴントカゲが1匹いる。
アレンやガードマンが斬りかかったが剣が弾かれてしまった。
魔石は硬い背中の中央にある様だ!
ハヤトが背中に飛び乗って魔石があると思う場所に掌底破を放った。
アダマンタイトの背中は破壊されてないが、物凄い振動が背中から魔石に伝わり一瞬で魔石は破壊され、ドラゴントカゲは動かなくなった。
ハヤトは回収して4階層に向かった。
4階層は海のステージになっていた。
人工の魔物ケートスがいる。
『万能乗用車』に乗り込んだハヤトファミリーはケートスを目掛けて魔石の部分にレーザービームを当てたが跳ね返されてるこちらに向かって来る。
ハヤトが『魔石師』のスキルを発動して【スティール】と唱え、魔石を奪い取って、動かなくなったところを回収した。
5階層はボス部屋で扉を空けると、バンパイアキングが襲い掛かってきた。
セリーヌが『浄化の杖』で聖魔法を放つと悲鳴を上げながら黒い霧になって消えて行った!
宝箱には『エリクサー』があった。自分達には余り必要ではないが、ラッティーやクリエラが加わった事も有り、【次元ストレージ】に回収した。
6階層の廃墟にガーゴイルが3匹居る。
ラッテイーとクリエラ、ドリスが背中の翼を切り落として、次に首を切り落として回収した。
7階層は砂漠ステージでサンドワームが2匹居た。
『万能乗用車』に乗り込み【サンドアロー】を連射すると、たまらず2匹のサンドワームは砂から顔を出した所をレーザービームで頭と魔石を破壊して回収した。
8階層は火山ステージでキマイラが2匹居る。
ラッティーとクレアが剣を一閃して硬い首の部分を切り落とした。
9階層は平原ステージで、人工の青龍がブリザード咆哮を吐いて威嚇していた。
銀龍が40メートルの大きさになって強烈な火炎咆哮を吐くと、青龍のブリザードが一瞬で溶けて青龍の頭が骨だけ残って横に地響きをあげて倒れた。
10階層はラスボスの部屋のようだ!
人工の黒龍でアダマンタイト製で通常の剣では歯がたたない!
ハヤトは『白兎』を構えて黒龍目掛けて横一閃にないだ。
キレイに切られた首が地面に転げ落ちた。魔石が凄く大きい。
【次元ストレージ】にしまい、宝箱を開けると『魔道砲』が入っていた。回収してギルドに戻るべく入口に転移して、『万能乗用車』に乗ってギルドに戻って行った。
ギルドで今迄知られていなかったダンジョンを見つけ、潜って魔物を回収した来たと説明したがギルドの受付では難色をしめすので、ハヤトは「分かりました、王都のギルドに収めます」と言ってバーゼルのギルドを後にして王都に【転移】した。
王都のギルドに行って話をし、素材置き場に魔物と、人工魔物を納品し、黒龍の魔石もサービスでツケテヤッタ!
「ハヤト、スゲーでかい魔石だな!バーゼルのギルドも馬鹿だなあ、こんなに優良な魔物達が要らないなんて・・・」とチーフが喜んでいる。
30分程食堂で待っていると、納品書が出来てダンジョンコアと地図と納品書を渡し、暫くして「精算額が凄いですわ!白金85枚、金貨65枚、銀貨95枚銅貨60枚です」
と言われて、カードに入れてもらい、全員のカードに履歴を打ち込んで貰った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます