第83話 絶望のダンジョンの攻略

アルトリア王国のギロスに行き、古代文明都市のダンジョンを踏破し、近くの古代文明都市遺跡群から数点のアーティファクトを得たハヤト一行は遺跡群で出会った『スラ』と『イム』の『ウィザードスライム(魔法師スライム)』が仲間に加わり無事にケープの自宅に帰宅した。


『スラ』と『イム』はリビングの床でプニプニと震えながら動き回って、リビングの床を綺麗にしてくれている。


ドリスが朝食を作ってくれて、『スラ』と『イム』にも皆と同じ朝食を用意してくれた。


彼ら夫婦には一人分を仲良く二人で分けて、十分足りると”念話”で伝えて着たのでドリスは4人分の朝食を用意した。


ハヤト達がゆっくり朝食を食べている間、『ウィザードスライム』の夫婦は2階の各部屋の埃を食べて満腹そうにリビングに降りてきた。


きょうは冒険者ギルドに行って、『スラ』と『イム』の従魔登録を申請しに向かった。


「おはようございます。アルトリア王国の古代人文明ダンジョンは収穫ありましたか?」とキャロルがハヤトを見つけて声をかけてきた。


「はい、そこで新しい仲間ができたので従魔登録を兼ねてクエストを見にきました」


「従魔ってこの小さいスライム2体をですか?」


「はい、この二人、夫婦のスライムでとても可愛いのですよ」


「わかりました、名前は決まってますか?」


「はい、女性の『スラ』とご主人の『イム』です」


「『スラ』さんと『イム』さんですね、わかりました」と言って、手続きは簡単に終えて獣魔の首輪を付けてもらい晴れてハヤトの従魔となった夫婦は喜びでプニプニと震えて感激していた。


「キャロルさん、ブルネリア王国でまだ未踏破のダンジョンは有りますか?」


「ブルネリア全土では未だ結構有りますよ、一番大きいと思われているのは王都の南海岸寄りの”絶望のダンジョン”が有名ですね」


「何だか名前からして凄いな、何層まで有るか分からないのですね」


「はい、出てくる魔物が高ランクで冒険者が絶望して戻ってくることから”絶望のダンジョン”と名前がついたぐらいですから・・・」


「了解、手続きはここでもできる?」


「はい、わざわざ王都経由でなくともケープで手続きして直接向かうことは可能です」


「それじゃ、6人と従魔の『スラ』『イム』とで向かいます」


「わかりました、6名のギルドカードをお持ちください」


ハヤトは皆の冒険者カードをキャロルに渡して、ダンジョン攻略の履歴を打ち込んでもらい再びカードを受け取って、ギルドを出た。


「今から『絶望のダンジョン』に向かって飛行します、2時間半ほどで着くので各自それまでのんびり休養をとって準備してください」


ハヤトが『万能乗用車』の【マッピングセンサー】に『絶望のダンジョン』を記憶させ浮上した。


『万能乗用車』は速度を時速800キロ程で水平飛行に移り、2時間弱でオルデラという街の手前に着陸して、道路を走り、街に入った。


【マッピング】で場所を確認して向かうと2名の衛兵が入り口を警備していた。


冒険者カードを出して、6人は薄暗い階段を1階層に向かって降りて行く。


キラービー3匹がいつもの通り50メートルほど先行して前方の警戒をしながらハヤトに映像を念送してくる。先頭に『スラ』が【ライティング】魔法をかけて周りを照らしてくれている。


『イム』がハヤトに念話で”ご主人様前方100メートル先にゴブリンが23匹こちらに向かって来ます。私一人で十分ですので、消化させて貰います”


ゴブリンが20メートル手前まで来た時、『イム』の体がダンジョン通路いっぱいに巨大化してゴブリンを包み込み飲み込んでしまった。


悲鳴も聞こえずに5分程して、元の『イム』に戻り、”ゴブリンを全部いただきました、消化完了です”と念話して来た。


跡形もなく23匹のゴブリンが消えている。


”『イム』が全部食べたの?”


”はいご主人様、魔力もあまりない下等生物ですね”


”『イム』はドラゴンでも消化しちゃうよね!”

”もちろんですが、ドラゴンは素材が魔道具になるので、違う狩り方をしますね”とけろっと言い切った。


後ろで少し引いているラッティーが面白い。


2階層でいきなり強い魔物が現れた。


ミミズの化け物の様なサンドワーム、しかも上位種で毒を吐き出し、剣を腐食させる。


しかも、再生をするかなり厄介な変異種のようだ。


4匹を『スラ』と『イム』が2匹づつ包み込む様に体内に入れてそれぞれ魔石をポンとハヤトの方に吐き出した。


元の『スラ』と『イム』に戻り、プニプニと更に進む。


4個の魔石をハヤトは【次元収納ボックス】に入れた。


3階層は密林のステージで蒸し暑い。


大きな幹に巨大なポイズンスネークが舌をチョロチョロしてこちらを威嚇する様ににらんでいる。


『スラ』が巨大化して10メートルを超える大蛇を一気に包み込んで消化し始める。


7、8分して魔石とスネークの革と骨を吐き出した。


”ご主人様、魔道具の素材はこんなもんでいいでしょうか?”


”『スラ』ありがとう、大丈夫だけど君は毒に耐性が有るの?”


”私たち夫婦に毒も魔法も効かないです。全てを吸収して私たちの魔力に還元できます”


”凄いね、でも少しファミリーにも戦わせて、ラッティーに訓練もさせたいから”


”はい、この後は状況を報告して戦いはみなさんにお任せしますね”プルプルプル。


さらに密林を進むとウォターモンキーの上位種グリーンモンキーが硬い木ノ実を投げつけてくる。


ラッティーが『炎のダガー』『風のダガー』で地上から刃を飛ばし刈り取って行く。


セリーヌも”殲滅の弓”で20本の矢を放ちグリーンモンキーを一度に20匹を撃ち落とした。

ラッティーが10匹、セリーヌが凡そ30匹倒して全てのグリーンモンキーを倒し、『スラ』と『イム』が死体を消化しては魔石を出して行った。


4階層には上空にはハーピーの群れが7匹、地上にはオーガが3体いる。


アレンが翼を広げてハーピーに迫り、オーガ1体にラッティーが両手剣で向かって行った。


残り2体のオーガはドリスとガードマンが対応してあっという間にクビを切り落とし、ラッティーも問題なく倒してハヤトが回収する。


上空ではアレンがレーザービームと剣で10匹を20分ほどかけて刈り取り、これもハヤトの【次元収納ボックス】に回収した。


5階層はワイバーン5匹が平原に降りてたむろしている。


プニプニと『スラ』と『イム』が近づき、ピューっと熱線を5匹のワイバーンの羽に放射して飛べなくさせた。


”後はお任せしまーす”とハヤト達に念話してくる。


ドリス、アレン、ガードマン、ラッティーそしてセリーヌがそれぞれ【瞬足】で一瞬で近づき首を切り落として行く。


セリーヌは手刀で切り落とし、その後【クリーン】魔法で手を綺麗にして戻ってくる。


残り4匹のワイバーンも首を落とされて死亡した。


ここには宝箱は無いようだ。


キラービーが念話でワイバーンがいたさらに先にサウンドラーが3匹いると伝えて来て、ドリス達3人のアンドロイドが向かった。


サウンドラーが凄い低周波の叫び声を上げて威嚇するが3人には低周波の音は別に問題なくジャンプしてそれぞれの首を一瞬で落として刈り取った。


「ところでラッティーはサウンドラーの鳴き声に結構影響を受けるの?」


「はい、聴力がいい獣人族にはサウンドラーは鬼門です。体が震えて平衡感覚を失い辛いですね」


「音に対しての対策を考えた方がいいかもね、僕も対策を考えるよ」


6階層にでた。


6階層は海のステージで大型のクラーケンが30メートル先で飛び跳ねた。

”ご主人様、ここでわざわざ車を出して潜る必要は無いですよ。私が消化して魔石だけ持って来ます”と『イム』が海に浮かんでぷかぷか30メートル先のクラーケンのところで姿を決して大きなクラーケンを包み込んで消化してしまった。


岸で待つハヤト達のところに戻って来て魔石を吐き出した。


手のひら大の大きな魔石だった。


”2000年分の魔物を頂いたので魔力も完全に戻り、お腹もいっぱいになりました”とハヤトに念話で言ってきた。


”あなた、まだ先にケートスという魔物がいるわ、これは私が消化して食べてくるわ”と『スラ』が言って、海に入り結構なスピードで100メートルほど先に行き姿を消した。


どうやら『スラ』は海中に潜りケートスを捕獲して消化している様だ。


しばらくして100メートルさきに『スラ』の姿が現れあっという間に岸まで来てハヤトにケートスの魔石を吐き出した。


”ご主人様、私も2000年分の空腹は埋まり、魔力も戻ってほぼ完全体になりましたわ”とハヤトに念話して来た。


『万能乗用車』で海を飛び越えて7階層の入り口に向かった。


7階層は広い平原に小高い丘が連なった長閑な風景が現れた。


ミノタウロスが2頭ハルバードと大剣を構えて立っていた。


ここはラッティーとアレンが向かった。


ラッティーは大剣を構えているミノタウロスと対峙して、間合いを詰めて『炎のダガー』で炎の刃を飛ばす。


ミノタウロスは大剣で切り裂くが大剣では炎を消し去ることができず、剣に纏わり付いた炎がミノタウロスの腕を襲い剣を落としてしまうミノタウロス。


それを見逃さずラッティーは一瞬でミノタウロスの首に『風のダガー』を当てて、切り裂いた。


ドリスの方はハルバードの突きを躱して裏を取り難なく首を切り落とした。


8階層は火山ステージでキマイラが2匹赤龍が1匹待ち構えている。


キマイラにはガードマンとアレンが対峙し、赤龍にはハヤトが向かう。


ガードマンが魔剣『霞』で一瞬にして間合いを詰めて首をクリ落とし、アレンも同様に一刀のもとに硬いキマイラの皮膚をものともせず首を切り落とした。

ハヤトは赤龍の火炎咆哮を『白兎』で霧散して尾の強烈な攻撃を片手ではたき落とし硬い龍の鱗も気にせず首を豆腐を切る様に切り落としてしまった。


”プニプニ、さすがご主人様です”と夫婦で賞賛する『スラ』と『イム』、横で苦笑いをしているセリーヌの顔が象徴的だった。


それぞれ【次元収納ボックス】に回収して10階層に行く。


大きな扉があり、ボス部屋の様だ。


開けるとヒュドラが炎を吐き、毒ガスを撒き散らして威嚇してくる。


”ここは私が行きたいので食べさせていただくわ”と『スラ』がプルンプルンさせてヒュドラに近づいて行く。


本来のスライムだと炎は苦手な筈だが、ヒュドラの炎を吸収する様に体に取り込みヒュドラを包み込むほどの巨大な『スラ』になってヒュドラ全体を体で覆って消化を始める。


もがきながら9個の首から炎や毒ガス、魔眼の石化を放つも、それらヒュドラの攻撃を全て体で吸収して自分の魔力に変えて行く『スラ』次第に消化されて行くヒュドラがどんどん小さくなり完全に消化されてしまった。


プルプルしてしばらくするとハヤトの方にヒュドラの大きな魔石を吐き出して投げてくれる『スラ』。


”ああ、たくさん頂いて美味しかった!”とプルプルさせながらハヤトの方にうごいてくる。


ラッティーは余りの強さに驚いている様子だ。


側には宝箱があり、ドリスが開けると『天候を司る腕輪』と書かれた腕輪が入っており、魔力3000程流すと自由に希望の天候に術者の5キロ四方の土地の天候を変えられると出た。


干ばつや、嵐などの災害を避けるには役に立つ腕輪だと、ハヤトはセリーヌの左手にリングをはめてもらった。


更に11階層におりて行く。


ゴツゴツした岩場に首が2本生えている岩竜がいる。


通常の2倍ほど大きく背中の硬い甲羅のてっぺんまで8メートルほどの高さが有り、全長20メートルと巨大な岩竜だ。


「ドリス、あの岩竜をひっくり返して腹を上向きにしてくれるかな?」


ドリスは2つの頭から吐き出す岩の攻撃を躱しながら岩竜を甲羅の真ん中程を持って、ドスンとひっくり返し、腹を上に向けた。


足をばたつかせて暴れているが大きいだけあって、なかなか元に戻せない。


ハヤトが腹に飛び乗り強烈な掌底破を放った!


ギャオーと一声吠えた岩竜が更に足をバタつかせていたが次第に動きが鈍くなり全く動かなくなって、二つの首をダランと下げて死んだ。


腹を裂いて、巨大な魔石を取り出し切り口を焼いて止血後【次元収納ボックス】に回収した。


12階層に行くと草原に首なしの騎士デュラハンが剣を構えている。


ラッティーが間合いを詰めて両手剣を構えた。


デュラハンが先にバスタードを振り下ろす。


ラッティーが軽くいなして、『炎のダガー』で鎧の上から斬りかかるが鎧には全く傷もつかない。


ハヤトが「ラッティー、ダガーに込める魔力が弱いから鎧に弾かれるんだよ、もっと一気にダガーに魔力を込めて解き放てば鎧ごと切り裂いて消えると思うよ」


「師匠、了解です」


デュラハンの剣は鋭く早いが、『100倍時計』のおかげでラッティーは余裕を持って躱すことができている。


少し間合いを取って、『炎のダガー』と『風のダガー』に魔力をかなり流し込み素早く間合いを詰めて、デュラハンと刺し違える間際に両手剣の魔剣を解き放って鎧ごと切り裂いた。


中は空洞のデュラハンは胸と腹を切り裂かれて、倒れ黒い靄が出て動かなくなった。


デュラハンの鎧だけが残り、ハヤトが回収して13階層に向かう。


13階層は死臭が漂う暗い洞窟になっていた。


『スラ』が【ライティング】であたりを照らすと、10メートル程先に何やら人型のかなりの魔力の魔物が立っている。


「おお、初めてここまでこれる奴がいるとは驚きだ、だがここまでだな」


バンパイアロードと呼ばれる吸血鬼の王だ!


セリーヌがストレージから『魔拳銃』を取り出した。

「お前の様に綺麗な奴の血を飲めば俺も更に長生きができるな」と一瞬で目の前から消えてセリーのいる所に現れるが、セリーヌも同じ速度で一瞬にして5メートル離れて『魔拳銃』をバンパイアロードに放った。


「わしに飛び道具は無駄だ!体に当たってもすぐに再生が始まる、馬鹿め・・・」


「あら、これはあなた用の特別な弾よ」


「ななな、何故再生ができない!なんだこの光は・・・」


「うわぁぁぁ、やめろ!体が溶ける・・」


バンパイアロードは最後は白い光になって霧散してしまった。


「奥様、今の弾丸は?」


「聖魔法を込めた浄化の塊を打ち込んだのよ」とラッティーに答えた。


14階層に行くと平原にグリフォンが1匹いる。


アレンが対峙する。


アレンは空に飛ばれると厄介なので、レーザーでグリフォンの羽を焼こうとするがグリフォンの羽で跳ね返されてしまう。


狙いを羽でなく頭を狙うも首を動かしてそれも避ける。


いきなりグリフォンが飛び立ちアレンに向かって急降下して攻撃してくる。


それを躱して首に狙いをつけて剣を横に薙るが剣を弾き返されてしまう。


さらに鋭い嘴でアレンを襲うがアレンも余裕で躱し、両手でグリフォンの頭を捕まえるとボキッと首から腕力で折って、やっと殺した。


グリフォンの羽は魔道具屋に人気があるのでこのまま【次元収納ボックス】に回収した。


15階層は暗い洞窟にスケルトンキングが盾と剣を持って待ち構えていた。


スケルトンキングと前回も戦った経験があるガードマンとアレンが二人掛かりで討伐する。


先ずスケルトンキングの大剣をガードマンが盾で防ぎながら魔剣『霞』でキングを切り刻むが、再生速度がハンナパなく早い。


ガードマンとの戦いに集中力を向けている間にスケルトンの裏をとり魔石の部分を特定し、アレンが背後から襲いかかる。

心臓近くの魔石を奪い取ることに成功するも骨はすぐに再生してガードマンに襲いかかって行く。


残りの魔石は頭蓋骨のなかだ。


ガードマンが盾で攻撃を防ぎながら首を切り落として、盾で頭蓋骨を砕いた。


その瞬間を待ち構えたアレンが素早く魔石を奪い、再生しかかっていた頭蓋骨も砕けたまま、黒い靄が骨と骨の間から立ち上って、次第に靄が広がり骨が灰となって

霧散した。


側の宝箱には開けると毒針が開いた人間を襲う罠が仕掛けられていたが元斥候役のラッティーが罠を解除してドリスが開けた。


中にはミスリル製のダガーが入っていた。


ハヤトが【鑑定】すると『リターン・アイスダガー』で投擲した相手を一瞬で凍らせてしまい、直ぐに手元に戻ってくる魔剣。


これはハヤトが投擲用に使うことにした。


そのご、16階層、17階層と順調に魔物を討伐して、20階層のボス部屋に来た。


扉を開けるとダマスカス鋼製のゴーレムで再生能力がありレベル8の強さと【鑑定】にでた。


非常に硬く剣が効かないと見て、セリーヌが『魔拳銃』を構えてジャイロバレット弾を装填して撃ち放った。


硬いダマスカス鋼に当たった弾丸はそこから高速回転でダマスカス鋼さえも打ち破り魔石を打ち砕いた。


その瞬間ゴーレムの動きが止まり、立ったまま全く動かなくなった。


側にはダンジョンコアと宝箱があり、宝箱の中には『異次元指輪』と書かれた紙と

ヒヒイロカネとプラチナの合金指輪があった。


【鑑定】すると異次元に作られた10メートル四方の空間に移動でき、戻ることも可能だと出た。


また、異次元空間には指輪の所持者と其の者に触れている人、物しかいどうできない。


ハヤトの右手の指にはめることにした。


簡易転移盤に乗って皆で出口にたどり着いた。

ダンジョンの外に出るともう昼をかなり過ぎているので『万能乗用車』の中で空を飛行しながら3人で食べることにした。


因みに『スラ』と『イム』は魔物をを食べてばかりいたので食事はいらないと言って、ドリスが3人前のカツ丼を作ってくれた。


ラッティーは初めて食べるカツ丼は肉料理だが野菜と卵がかかっているので結構気に入った様で完食していた。


ケープに到着して、ギルドの素材置き場に先に伺って刈り取った魔物を置いていった。


かなりの量なので2時間近くかかるので食堂か一旦自宅で待っていてくれと言われてハヤト達は一旦自宅に戻った。


リビングでコーヒーとショートケーキ2個をセリーヌとラッティーに、サバランをハヤトに出してゆっくりしていた。


「師匠、『スラ』と『イム』の夫婦の強さはやはり半端ない強さですね」


「そうだね、魔法も打撃も効かないのはすごいよね、魔法を体内に吸収してしまうから攻撃魔法が吸い込まれて全く効かないし、剣がも効かないしね」


「でも素材を残して欲しい時はあの夫婦の攻め方では困るわね!」とセリーヌが全てを消化してしまう方法に少しのクレームをつけた。


「まぁ、それはケースバイケースで二人に討伐して貰うのを選べばいいよ」


そんな話をしながら2時間ほど経って、ハヤトが代表してギルドに向かう。


皆のギルドカードを受付のキャロルに出して、ダンジョンコアと地図を提出し、納品書を提出した。


待つこと10分ほどで白金45枚、金貨70枚、銀貨98枚、銅貨65枚を受け取り帰宅した。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る