💔実験★動物★反逆★日記💔 世界を裏で牛耳る榎本 毅の魔科学人体実験研究所の実験体のオレは、仲間とともに、闇を暴いて、真相に迫り榎本をコテンパンにやっつけ、ミルカと幸せな日常を取り戻す(/・ω・)/!
7 吉兵衛さん僕、実の母にも会ってみたいんです。
7 吉兵衛さん僕、実の母にも会ってみたいんです。
ミルカと
「
僕は寺の門を抜けると、大きな声で、吉兵衛を呼んだ。
「なんだ、なんだ、こんな夕暮れときに
吉兵衛は
僕は、吉兵衛に昨日の出来事を話そうと思った。
「喧しくて悪かったね。僕、昨日、実の父親、阿僧祇
吉兵衛は、ニヤりと、笑い、ほう、と、うなづいた。
「どうだったんじゃ、実のオヤジは。」
どうもなにも最低、最悪のクソオヤジだった。処刑されるのも納得の外道だった。
「最低、最悪のクズオヤジだったよ。想像をはるかに超えた
吉兵衛は、馬鹿笑いして、笑い転げていた。
「にゃははははははは、とんだ
酷いやつだ。
だけれど、むしろ笑い飛ばされて、心がスッキリとした気がした。
「最悪最低でしたよ。」
「でも、行って損はなかったでしょ。前よりずっといい、顔してるよ。」
吉兵衛は、わかっていたのかもしれない。
僕が悩んでいること。
何も知らなかった、実の親のことが、気になっていたのだ。
「僕、実は、クソオヤジにあって、どうでもよくなったんです。どうして、今まで、自分の出自にコンプレックスを抱いていたんだろうって、大事なのは、今の自分でした。」
吉兵衛は大きく
「うむ。おぬしも、向き合う覚悟が決まったんじゃな。大事なことだ。」
「実の母にも会って、みたいんです。吉兵衛さん、僕の実の母がどこにいるのか、知りませんか。」
吉兵衛は、少し考えたのち、口を開き始めた。
「おめえの、実の母、雨ケ崎
棚の引き出しの中から、写真を持ってくると、僕に手渡した。
「
僕の知らない、過去がある。
僕が知らなかった、ことがあるのだ。
綺麗な女だった。
「しかし、まあ、あやつが、今どこで何をしているのかは、わしも特定はできんが、知り合いからの噂によれば、
歓楽街の雅楽町。
きいたことはあるが、治安の悪い町だということだけは知っていた。
「碌でなしであることだけは、間違いないさ。なんせ、
確かに、僕を捨てて、遊び
「でも、会ってみたいんです。」
吉兵衛は僕の言葉をきいて、感心した様子で言った。
「ふううん。変わったね。」
少し間を開けて、吉兵衛は、言った。
「明後日から土日休みで、学校もねえだろ。今日と明日のうちに、黒世のことについて調べといてやるから、ま、明日はちゃんと学校に行くことだなあ。」
「ありがとうございます。」
「世話の焼けるガキだ。」
何やかんやと、言っても、吉兵衛はお人好しなのだ。
夜の七時を過ぎていた。
今日は部活は休みだった。
ま、僕は、帰宅部だけど。
しかし、部活動ってのはいいものだ。
学年によらず、学校の中から、共通のやりたいことをする人が集まって、大会とか、を目指して、活動する。
高めあえるライバルがいる。
けれど、実際問題、レベルはまちまちだ。
教える人間も、大したスポーツ経験のない素人であることもあるし、全国大会常連校はだいたい、決まっている。
予算も不足しているし、やりたいように、やれないこともあるのだ。
部活ってのは誰もが真剣で、一流を目指している人が集まる場所ではない。
ただ、世の中、勉強だけですべてが決まるわけではないのだ。
部活は、勉強以外で、生徒が、結果を出せる場所なのだ。
スポーツの成績で、褒められたり、できるし、美術や、音楽で賞を取れば、別の分野で活躍できる機会が与えられているのだ。
二日後。
今日は、土曜日、学校は休みだ。
千代さんには、友達の家に遊びに行くと言ってあるが、実の母、黒世に会いにいくのだ。一体、どんな人なのだろうか。
吉兵衛のいる、滅魔大明神寺に出かけた。
「吉兵衛さん。きました。
ひょっと、寺の中から、体を出して、吉兵衛が出てきた。
「おう、創戦 待っておったぞ。」
吉兵衛は、僕を寺の中に手招きした。
「ちょっと中へ入ってこい、黒世のことがわかったぞえ。」
寺の中に入ると、吉兵衛が、リビングテーブルのある椅子に座り、パソコンをカタカタと叩いていた。
「知り合いの歓楽街の友人が、黒世が今、どこで何をしているのか、知っておる奴がおったのじゃ。みてみい。今の黒世の、画像と動画じゃ。」
艶やかな、黒と赤色の着物に身を包んだ、女王が、いた。
なんとも、この世のものとは思われないほどの、
「本当に、実の母なのですか。現実離れしていて、浮世離れにしか思われませんが。」
率直な感想を述べた。
「無理もなかろう。儂も最初は驚いたが、間違いないのじゃ、目元のほくろの位置、目の形、鼻の形、口の形、身長、儂の知っている、黒世に間違いないのじゃ、むしろ、若返ってみえるが、見紛いようがないのじゃ。」
吉兵衛は、黒世の写真も持ってくるといった。
「ほれ、比較してみればわかる。」
確かに、そっくりだ。
「歓楽街は危険な場所じゃ、子供が一人で、行っていい場所ではないわい。儂の知り合いの男が歓楽街の入口の、
至れり尽くせりであった。
吉兵衛は私の為に、手配してくれていたのだ。
「ありがとうございます。」
僕は、礼をした。
吉兵衛は、少し、頭がおかしくて、いかれているところがあるが、困っている人を放ってはおけない質なのだ。
「もっと、頭を下げて、感謝するんだな。御前みたいな、ひよっこに、俺がここまでしてやっているんだ。」
「言い方が悪いですよ。素直になったらどうですか。」
「ガキが、俺に舐めた口きくんじゃあねえよ。」
しばらくして、吉兵衛は口を開いた。
「ま、御前が、実の両親と向き合いはじめてくれてよかった。おめえ、成りたいものとか、将来の展望とか、ねえのか。」
私には、まだ、夢もなければ、目標もない。
「まだ、わからないんだ。ちゃんと高校に入って、大学に進学するまではいいとしても、先はわからないんだ。」
吉兵衛は、うなづいていった。
「そりゃ、そうだ。ま、やれることをやってりゃ、そのうち見つかるさ。」
「はい。じゃ、僕、行ってきますね。」
「いってらっしゃい。」
現実の世界は漫画や、アニメの世界とは違う。
悪は、法律と、政府によって、除外される。
世界を救うだなんて大それたこともできない。
僕は、いったい、何になりたいのだろうか。
わからない。
いつか、答えがみつかればいいな。
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クソビッチ・・・異性との交際において、だらしのない女の事。
美麗・・・美しく、あでやかなさま。
高貴・・・身分、家柄などが、高く
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どうも、黒珠 霊歌/くろたまれいか(/・ω・)/です。
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