第81話 1000振りの受注の内容に今更驚く俺
ダンジョンに籠り、3人で素材を確保。
結局魔物を狩り過ぎて剣の素材を殆ど手に入れる事ができなかったので、もう一度ダンジョンに行く羽目に。
で、鉄がある場所で早速採掘と思いきやヒルデが爆弾発言をしやがった!
「何故鉄を採掘するのだ?」
「あん?ヒルデ何言ってやがる!剣を打つんだ!鉄を扱わずどうする?まあこの場合鋼か?」
「意味が分からぬ。1000振りの剣だが、一部を除き全てミスリルで用意してもらうのだぞ。」
・・・・なん・・・・だ・・・・と!
「おい一寸待て!まさかと思うが1000振りの殆どをミスリルで打てってか?」
ミスリルで打てない事はない。ないというよりできる。だが問題は・・・・1000振りと言う恐ろしい数だ。
「そして1000振りのうち80振りはアダマンタイトを芯材に、ミスリルで覆って打ってくれ。」
おおう?さらにハードルが上がったぞ?
「そして10振りはヒヒイロカネ製だな。で、9振りがオリハルコンを芯材に、ミスリルで覆って打つがいい。最後は言わずもがな・・・・総オリハルコン製だ。」
一寸待て!ヒヒイロカネ製はまだいい。
あれ単体なら何とかなる。
だが問題はオリハルコンだ。
オリハルコンを芯材に?
オリハルコンを剣にするというのは・・・・重量をどうにかしねえといけねえ。
小指の先ほどのオリハルコンですら持ち上げるのに苦労するってのに、剣にするほどの大きさとなれば・・・・通常の人にはとてもじゃないが扱えねえぞ?
「・・・・ヒルデ、オリハルコンの剣って正気か?」
「ケネト、我はいたって正常だ。」
「・・・・そうか。まあいい。俺はオリハルコンを扱えるが、打った剣を誰が使うか知らんがそいつは、そいつらはオリハルコンを扱えるのか?」
「そんな心配はいらん。ケネトは今言った剣を打ってくれたらそれでいい。」
その後なんか言ってた気がするが、もう俺の頭は素材の事でいっぱいだったし、セシーリアちゃんも何か言ってきたのでそれどころではなくなった。
「ケネト様、今後は資金も必要ですから常時ダンジョンで魔物も狩りましょう。そしてドロップアイテムを売り、資金を稼ぎ、剣を打つ。この繰り返しですわ。無論ケネト様が素材集めと剣を打つ事に集中できるよう、私とヒルデガルド様が全力でケネト様の生活の全てを補佐いたしますわ。いえ、何も言わずとも問題ありませんわ。妻としての当然の務めですから。」
俺は途中から話を聞いていなかった。
最後に恐ろしい発言をしていたのだが・・・・
こうして俺の鍛冶師としての出だしは波乱盤上・・・・いや違った、波乱万丈となった。
どうしてこうなった?
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