第80話 俺の工房の名前が決まっていた?
俺はダンジョンに連れられそうになるのを何とか・・・・やめて!セシーリアちゃん!俺を引きずって連れていくのやめてえ!!
相変わらずなんであの小さい、しかも細い身体の何処にこんな力があるんだか。
え?レベルの恩恵?
さいですか。
で、何とか俺はセシーリアちゃんに声をかける事に成功。
いやいや何で俺の工房で俺が人に声をかけるのにこんなに苦労しないといけねえんだ?
「ちょっとやめてセシーリアちゃん、俺の工房の名前が決まってねえ!」
「何を仰いますケネト様。私達の工房の名前は既に決まっていますわ。」
俺はこの時大事な事を聞き逃していた。
「決まっているって・・・・どういう事だ?」
決まっているというのに驚き、別の事実を聞き逃していた。
「ラーム・・・・グスタフ・・・・ラウラ・・・・つまりラグーラ工房ですわ。」
何だラグーラって。
それ絶対、間違っても鍛冶の工房につけるもんじゃねえぞ?
なんか違う・・・・
グスタフとラウラって何だっけ?
「さあもう名前は決まっていますし、行きますわ!」
あ、ちょ!色々確認したい事が・・・・
この後ダンジョンでめちゃくちゃ沢山の魔物と戦う羽目になり、この事はすっかり俺の頭から忘れ去られてしまった・・・・
ヒルデガルド・ヴァルテル・グスタフ・モッテンセン
セシーリア・ラウラ・パウリーン・マイケ・ネースケンス
・・・・
・・・
・・
・
ダンジョンから戻った俺とセシーリアちゃんとヒルデガルド。
「ヒルデと呼ぶがよい。」
何でヒルデが一緒だったんだよ!
「私がお伝えておきましたから。」
「なあ、何でセシーリアちゃんがヒルデを呼ぶんだよ!呼ぶ必要あった?」
「ええ、色々な意味でありますわ。やはりダンジョンを2人でと言うのは危険すぎますから、3人以上が推奨ですしね。」
「そうなのか?」
俺は何度かダンジョンに入ったが、そういや俺ダンジョンの何たるかって殆ど知らないんだよな。
何せ最初に入ったのは10年前。それも俺の意見と言うか色々な尊重を無視され連れられたからな。
そして今回のような素材集め。
しかし剣の素材、集まらなかったな。
何せ俺は鉄やら希少金属やら集めると思っていたら、ほぼ魔物を仕留める事になってしまい、空間収納は殆ど魔物のドロップアイテムで埋め尽くされたからな。
「これだけ素材が集まれば、軍資金も当面不自由しないでしょうし、ケネト様の鍛冶師のスキル上げを行うにも、資金はどれだけあっても足りないという事はないでしょう。」
「お?いよいよ鍛冶師のレベル上げか?」
「そうですわケネト様。エイセル親方同様になるには最低でもレベル13が必要ですから、まだまだ資金不足は否めませんけどね。」
まだ稼がねえといけねえのかよ!
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