第12話 難民支援制度の実態

 ギルドマスターなる人物がやってきた。


 いい歳した爺さんだ。

 いつぽっくり・・・・いや言うまい。


「待たせたのう。ワシが冒険者ギルドのギルドマスター、ブロル・ケビ・ニーホルムじゃ。」

 え?もしかして貴族なのかこの爺さん。


「俺はケネトだ。」


「ほう。お前さんが国の難民支援制度にケチをつけとると聞いての、こうしてやってきたのじゃ。」


 うわ、この人敵かよ。


「ギルドマスター、何か勘違いされているようですが、別にケチをつけているわけではありませんよ。」


「おお、珍しいのビリエルが受付におるとは。で、何事じゃ?せっかくの美人があのように慌てて・・・・いやそれはそれでなかなか・・・・」

「因みにこの方は領主様の弟だ。つまり子爵様の弟という訳だ。」


 この街は子爵様が治めていて、ギルマスは子爵の弟ってか。

 まあ貴族と関わる事はそうそうないと思いたいが、いやな予感がしてならねえ!


「で、なんじゃ?難民支援制度に不備があるのか?」


「これをご覧ください。難民に配った紙には一日5000ゴールドの支援と記載しているにもかかわらず、実際の請求には1日当たり2万ゴールドです。そして無料と謳っていたサービス、これも有料扱いです。このままではこの紙を見て支援を受けた難民が路頭に迷い、行きつく先は奴隷です。」


 あ、ギルマスが色々見ているぞ。


「ほうほう、なるほどの。どうやら国王陛下は奴隷を所望されておられるようじゃな。」

 いやいいのかこんなんで。周辺国から非難されるぞ。

「しかし宜しいのですか?これでは難民を騙したと周辺国は受け止めかねません。そしてそれはいずれ、攻め入る口実を与えますが。」


「さての。こんな街のギルドマスターでは何もできぬぞ。まあ諦める事じゃな。ワシはこれからマルティナちゃんの所に行かねばならぬのじゃ!待っておれよマルティナちゃん!今日こそはイカせてみせるぞ!」


 爺さんは去っていった。

 何だったんだ?


「力になれなくすまんな。さてどうする?万が一があると困るから、一応返済だけは済ますか?今のケネトなら何とかなるだろう。」


 有り金持っていかれるのか?だが奴隷落ちとかシャレにならんからな。しかし他の人はどうするんだ?

 避難先では誰もそんな事口にしてなかったしな。


「どうされますか?この請求額をそのまま受け入れるのでしたら、その、請求額が160万ゴールドとなってしまいます。」


 何をどう計算すれば2か月で160万になるんだ?2万が2か月で120万。

 後の40万って、そんなサービス受けたのか?


 まあ金が無くなっても薬草採取で稼ぐ事は出来るけれど。


 結局俺はこの金額を払った。

 俺の借金は無くなった。しかし稼いだ金もほとんど消えた。

 今後も暫く稼ぐしかない。


 名前:ケネト・ラーム


 種族: 人間

 年齢: 18

 性別:男の子

         総獲得/次のレベルアップまで

 LV:   14(   260/ 10  )

 職業 1:採取師 LV10(550/ 0)

 ジョブ2:錬金術師LV 4(100/ 50)

 


      商人 LV10(550/ 0)


 体力      71/71

 生命力(HP) 710/710

 力 56/56

 知力 53/53

 魔力(MP) 530/530

 判断力 89/89

 素早さ 101/101

 器用さ 119/119

 魅力 29/29

 運 62/62


 保有スキル

        総獲得/次のレベルアップまで

 錬金 LV 4 ( 100/50 )

 調合 LV 4 ( 100/50 )

 合成 LV 4 ( 100/50 )

 精製 LV 4 ( 100/50 )

 鑑定      LV10 ( 550/0 )

 話術      LV10 ( 550/0 )

 目利き     LV10 ( 550/0 )

 交渉      LV10 ( 550/0 )

 ドロップ率上昇 LV10 ( 550/0 )

 採取      LV10 ( 550/0 )

 採掘 LV10 ( 550/0 )

 調薬     LV10 ( 550/0 )

 解体     LV 1 ( 10/20 )

 剣術     LV 2 ( 44/16 )

 鍛冶     LV 2 ( 39/21 )


 保有魔術



 保有ポイント     47

        


 冒険者ランク F

 所属パーティ

 所属クラン

 商人ギルド会員


 賞罰


 所有ゴールド   73,400


 早いところ道具作成のジョブもレベルマックスにしないと。当面は錬金術師のレベルだな。

 これを10にしないと道具作成に変更する意味がないからな。

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