2話 異世界最高かよ

そうして部屋にある全身鏡に自分の姿を映してみた。


へっへっへっ!これが俺。


短いサラサラの派手な金髪。

そして青い瞳。パッチリ二重の格好いい目元。

鼻も団子っ鼻ではなく綺麗に整っていた。

唇もふっくらしていてこれでキスしたらいい感じだろう。


顔の骨格すらも変わって顎のラインやらスッキリしていて小顔になっていた。これこそイケメン顔だった。以前の顔とはまるで違う。


体型も高身長になっており、足や手が長い。

体は筋肉質で頼もしくなっていた。

以前のちびで貧弱な姿とは違う。


そこにいるのはイケメンのまさしく勇者らしい姿だった。


なんか異世界を渡った時に、神様の力とスキルのせいで自分の理想の姿になったらしい。


とても満足だ。異世界召喚万歳!


普通の日本男子高生な姿で戦うのは現実的にダサくてカッコ悪すぎるだろ。前の俺は普通に何処にでもいるような奴で特にモテたりしてなかったんだからさ。


ブサイクがモテるような内容のラノベもあるが、それが許されるのは二次元だからだし、そんなご都合主義リアルにはある訳がないだろ。


それに俺はそういう内容のは好きでは無かった。やっぱり主人公は格好いいのがいいだろ!


そう思いつつ鏡の前で格好いいポーズを取ってみた。


イイネ!

やっぱ手足長くて体型よくて顔もいいとこういうのが似合う!!


いやあ、リアルでなんとなくやった事あるけどさ、やっぱ違うわ。こういうのは格好いい奴がやってこそバエるんだよな。


スマホの写真機能はまだ使えるから撮っとこう。パシャリ。カシャカシャ。


ついつい何枚も撮ってしまった。

スマホはまだ電池が残ってる。節約して使おう。これが切れたら流石にもう使えなくなるしな。


そう、スマホはネットこそ使えないが簡単な機能は使えたのだ。


俺が使うのはカメラとノート機能くらいかなぁ。ノートには俺が書いたラノベの設定とかが書かれていた。こういうスキルがあったらいいな、の詰め合わせ。


今ならこれらも使えるようになるかもしれない。色々とこれからの参考にさせてもらおう。

何ならここにある力の全てを再現できるだろう。


俺のスキルはクソチートで何でも大抵の事はできてしまうのだから。それが可能なのだ。


その気になればこの世界だって、作り変えちゃったりできるかも知れない。まあ、賢い俺はそれをしないけどな。


だって流石に何でもかんでもしちゃったら世界がおかしくなってしまうだろう。


流石にそうなってしまうと管理し難くなるだろう。多分やればどうにかできるだろうけど、面倒そうだった。


この今の世界に俺は特に不満もないし、そんな無理に捻じ曲げなくていいだろう。力あるものの配慮って奴だ。


それくらいの制限は必要だしな。うははは。



コンコンッ


俺が一人笑っているとドアをノックする音が聞こえてきた。


おっ、朝飯がやって来たな。

今日もご馳走かな。楽しみだ。


可愛いメイドが入ってきて飯を並べていく。

俺はそのデカいオッパイをガン見して

そしてそのメイドの後ろ姿の大きなお尻とそこから生えている尻尾を眺めていた。


可愛い猫耳メイドを侍らすとか最高すぎる。


異世界召喚万歳!

 

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