1話 異世界

諸君、ライトノベルは好きかね?

夢あふれるファンタジーは好きかい? 

こことは違う、色んな物がいるそんな異なる世界そんな話は好きかい?


そんな所で魔法ありの不思議な力で戦うようなのは?そしてそれらで魔物や空想な生き物達や色んな亜人と戦ったり仲間になったりするような物語はどうだ?


そんなの楽しいだろ?面白いに決まってるだろ?


よしよし、なら異世界召喚はどうだ?異世界転生でもいい。そういうのが詰まってるのが異世界モノの定番。そして…チートを貰って戦ってハーレムがお約束だ。そんな話は最高に面白い!


俺はそれらが大、大、大っ好き、だっ!!


これからそんな話が始まるんだ。

勇者としてファンタジーな異世界に召喚されてチートを貰って戦って可愛い女のコ達からモテる、そんな俺の物語だ。


どうして俺の物語なのかって?

なぜなら!俺は異世界に召喚されたんだ。

そして俺こそが異世界から召喚された勇者だからだ。俺が主役だ。

つまり、俺がこの世界の主人公なんだっ!!


これから、始まるんだ。

主人公の俺がバッタバッタと敵を倒して、そんでもって可愛い女のコ達からモテまくる、そんな心躍る楽しい物語だっ!


モテるためにもどんどん活躍しまくってやる。

そんな勇者なら誰からも尊敬されるし、女のコ達も好きになるし、モテモテだよなっ!

世界を救う勇者なら尚更だよな!


この世界を救ってやるよ。

だからこの世界の可愛い女のコ達待ってろよ!俺が助けに行ってあげるからな。


そして俺に惚れるがいいっ!

この格好良くて強くて素晴らしいこの俺にな!


こんなチートがあれば、何だって出来るさ。

どんなチートだって?

そうだよな?ワクワクドキドキしちゃうよな?


俺の力は凄いぞ…

なぜなら…俺の貰った能力は…、

何でも出来る!出来ない事がない!

そんなチート級のクソチートだった。


異世界召喚万歳!


これでチートでヒャッハーできるぜ。

女のコも好き放題できるせ。

きっと面白くて楽しくて素晴らしい物語にしてやるっ!!


題して『無敵で最強な俺が救う勇者物語〜異世界召喚上等!〜』だ!



くぅ〜最高だぜ!!

異世界召喚上等!!


さあ、物語の幕開けだ!



バンッ!!


勢いよく扉を開けるとそこには地球とは違う空が果てしなく広がっていた。


色の違う太陽のようなモノが3つもあり、それらから強い光が発せられていた。


朝空だけど星のような光が遠くにいくつか見える。地球の物とは少し違った雲が浮かんでいる。色とりどりな雲も浮かんでいて、虹色の雲もあった。空模様はまるで幻想世界だった。


…いや、ここ異世界だしファンタジーだったわ。


頬を!爽やかな風がなでるっ!!


汚染されていない綺麗な空気を感じた。


…これがマイナスイオン効果的なやつか?


生まれたときから濁った空の排気ガスの漂うような都会に住んでいたのでいまいち分からないが、とにかく空気が綺麗なのは分かった。


日本とそこと違ってここにはビル等のデカい建物はないし山々も殆どない。ひたすらに広い景色がひろがっていた。


眼下には豪華な庭園がある。生垣や花壇やらとにかくヨーロッパの王族の庭みたいなやつだ。

そしてゴージャスとしか言えないそんな西洋の城の建物が見える。


……俺の語彙力はないっ!こんなの表現しきれねーよ。後はテキトーに想像してくれ。


俺がいるバルコニーからも大きい建物群は見えていた。俺の部屋はそんな城の一部だった。


この部屋は俺の家の部屋全部足したよりも広くてデカかった。そしてとてつもなく豪華だった。いつかテレビでみたセレブの泊まるリゾート部屋のようだったが、現物は別格だった。


これと比べたらあっちの世界の俺のみみっちい部屋が犬小屋かなにかのように感じた。


今はここが俺の部屋だ。勇者だから当然だ。


俺は広すぎの豪華な部屋を歩いた。

うんうん、気分いいな。


ただこの部屋は城のもので王様のモノだから俺のモノではない。だから、いつか自分のデッカイ城を建ててやるぜ。


勇者城!いいね!!

魔王に城があるんだから、俺にだってあっていい筈だろ。そのうち造ってやる。俺のスキルならそれも出来んじゃねーかな。ふふふ。

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