俺、おかしい

暫くして、俺の服を着た葵くんが出てきた。


「やっぱりまだ少し大きかったな。」


俺は平静を装って言った。


「ちょっと。でも、大丈夫です。」


葵くんは俺の大きめのシャツとスウェットを着ていた。


シャツは萌え袖状態だし、足の裾も引きずらないように捲りあげてくれていた。


服に着られて恥ずかしそうにしている葵くんがめちゃくちゃ可愛かった。


てか、これ彼シャツじゃん。


さっきもそうだけど、なんか俺、葵くんを見ていると妙に脈が早くなってる気がする。


なんだよ、これ。


相手は男の子だし、しかもまだ高校生だぞ。


力になりたかっただけで、下心があって泊めた訳じゃ決してない。


「あ、俺もシャワー浴びてくるからさ、寝てていいよ。ベッド本当に遠慮せずに使ってね。」


そう言い残して、俺はそそくさと浴室に向かった。


浴室で服を脱いだ時に気付いた。


「な、なんで…」


思わず小さく声が漏れた。


あろう事か俺のアソコがしっかり勃起していた。


なんだよ、これぇ。


これじゃ、俺ただの変態じゃん。


邪な気持ちを洗い流したくて、シャワーを勢いよく頭から被った。

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