第7話幸せな日々

両親が帰った後ルイーゼ夫人は自分の部屋へ行き、ベッドの上で身体を横になり塞ぎ込んでいた。

コンコン!

扉を叩く音が聞こえロバート伯爵が部屋の中に入って来た。

「ルイーゼ」

「旦那様…」

ルイーゼ夫人は横に成っていた身体を起こしベッドの上に座り、その隣をロバート伯爵が座っていた。

「ルイーゼ…私の両親が済まない、君にまた辛い思いを……」

ロバート伯爵はルイーゼ夫人の手を握り締め謝る姿を見せていた。

「気にしないでください、旦那様、私は大丈夫ですわ」

「ルイーゼ…」

ロバート伯爵は無理に笑顔を見せるルイーゼ夫人を抱き締め、ルイーゼ夫人もそんなロバート伯爵に答えるかのように背中に手を回し胸の中で顔を埋めていた。

「私は、君と二人で生活をする事が大好きだよ、両親の事は気にしなくて良い」

「…でも旦那様私は……んっ!?」

ルイーゼ夫人が話し掛ける時唇が重なりそして額に口付けをした。

「旦那様?!いきなり口付けしないで下さい」

「えっ、じゃあ声に出して『今から口付けする』と言った方が言いかな?」

クスッ、とロバート伯爵は笑い軽い口付けをした。

「……旦那様の意地悪」

「ハハハハ、酷いな~っ」

二人はお互い笑い合い、ベッドの上で身体を横に成り関係を求め始めた。

「だ、旦那様、待って下さい」

「待ったは無しだよ」

「部屋に鍵を掛けては居ません、メイドが入って来ます」

「ああっ、別に見られても構わないよ」

「旦那様!?」

ルイーゼ夫人は顔が赤くなりその様を見たロバート伯爵が笑いながら部屋に鍵を掛けベッドに戻りルイーゼ夫人を抱き締めていた。

「ルイーゼ、愛しているよ」

「私も愛しています。ロバート様」

二人はお互いの身体を重ねそして愛し合っていた。

数週間が経ち、ロバート伯爵とルイーゼ夫人は朝食を取っていた。

「……はぁ…」

「ルイーゼ?どうしたんだ余り食べて居ないようだが……具合いでも悪いのか?」

「…いえ、具合いが悪いと言うわけではありません…ただ、喉に通らなくて……」

「考え事は身体に良く無いよ、ルイーゼ今は私も仕事が休みだ、天気も良い外で私と一緒にお茶会をしないかい?」

「旦那様とお茶会ですか!?」

クスクスとルイーゼ夫人は笑いその様子を見ていたロバート伯爵は頭を触っていた。

「何か変な事でも言ったかな?」

「クスッ、笑いましてごめんなさい…旦那様がお茶会をしましょうと言われました事が可笑しくて、つい、笑ってしまいました」

「そんなに可笑しいかな…」

ロバート伯爵は頭に手をやり、ルイーゼ夫人はクスクスと笑い今日は庭園でのお茶会を楽しむ事に成った。



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