第6話幸せの生活が…

月日が流れロバート・ホルンとルイーゼ・イースタはルイーゼが学園を卒業と同時に二人は結婚をする事に成った。

結婚をした二人は、ホルン家の両親が二人の為に建てた屋敷に住むことに成り、貴族の中で仲の良い夫婦として祝福を受けていた。

そして数年が経ち、ロバート伯爵とルイーゼ夫人の夫婦の仲が良い事は貴族達の間でも羨む程で、ただ、ホルン家には子供が居ない為ルイーゼ夫人は周りの目が怖いほど片身の狭い思いをしていた。

得に跡取りが欲しいホルン家の両親はルイーゼが中々子供を授かる事が無い為、たまにロバート伯爵の屋敷を訪れてはルイーゼ夫人を悩ませ、遠回しのようにルイーゼ夫人に貴族の家族の話しを良くしていた。

「そうそう、御近所の御子様が屋敷で家庭教師わ雇われるとか話しがあったの、『勉強してくれると良いけれど』と御婦人が心配して御話しをなさったのよ」

ロバート伯爵の母親が近所に住む貴族の家族の話しをした後、テーブルの上に用意していた紅茶に口を付けていた。

「ああっ、そうだったわブランシェ家のユリウス侯爵様の奥様ユリーナ夫人が最近三人目の御子様が生まれたそうよ、凄いわよね…御子様を何人も御産みに成るなんて屋敷の中は賑やかでしょうねーっ」

「……」

「はぁ…」と小さく息を吐きロバート伯爵の母親は話し終えた後カチャ…とカップを置いた。

「…母さん、私達の屋敷に来る度に子供の話しは止めてくださいとこの前も言いましたが」

ロバート伯爵が、向かい側に座る母親に子供の話しは止めて欲しいと両親に話し、ルイーゼ夫人は屋敷に訪れる両親が嫌に成っていた。

「御免なさいルイーゼさん、貴女を責めているのでは無いのよ、あなた達夫婦は仲の良い夫婦で貴族の方々は羨ましいと言われているわ。ただ、私達に早く孫の顔が見たいと思って居るの」

「ルイーゼ一人が悪いと思わないで下さい、私にも責任があります」

「誰もお前達二人が子供が出来ないから悪いとは言って居ない、結婚して三年も経っため心配して居るのだ」

「……御心配を御掛けしてすみません、子供の事は自然に任せて居るのです。子供を持たない家族は他にも居ます、10年待ちで子供を授かった家族もいますと聞きました。周りが焦るような事をしましたら授かる事が出来ません、父さん、母さん、私達の事は御心配なく」

「……ロバート様…」



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