第15話 小枝ちゃん。

 1949年ロンドン郊外のニースデンで生まれたレズリー・ホーンビーは、16才の時に当時の恋人でマネージャーだったジュスタン・デ・ヴィルヌーヴの影響下で芸能界デビューを果たした。


 その後、ほどなくして1960年代の所謂『スウィンギング・ロンドン』の代表的存在となった彼女は、その細身の体から「ツイッギー(小枝)」の愛称を得ることになる。


 そうして、そんな彼女の人気・知名度はイギリス本国に止まらず世界中へと広まって行くわけだが、もちろん日本もその例外ではなく、1967年には初来日。「ミニスカートの女王」として若い日本女性の羨望の的となった。


 彼女の日本での活動としては、森永製菓やトヨタ自動車といった大手企業CMに出演したり、面白いところでは、1968年に渋谷の某百貨店が彼女をモデルとしたヘッドマネキンをイギリスのアデル社から輸入していたりもする。


 そう。前章のワンピースの彼女は、そのヘッドマネキンと他のボディマネキンを継ぎ合わせて作られたものなのである。

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