おまけコラム

物語の舞台:磐戸市

 東北と関東・中部の中間にある県(名称不明)の市町村の一つ、磐戸いわと市。

周囲を山で囲まれたお盆状の地形で、12の地区から成り立っている。

むつび地区:

磐戸いわとで唯一海(日本海)と接している地区。【睦港むつびみなと】という大きな漁港がある。

衣更きぬさ地区:

田舎中の田舎であり、磐戸いわとの全地区中最も大きな地区。昔からの伝統や暮らしが残る山里である。一時期は鉱山業が栄えていたらしく、随所にその痕跡が残っている。

弥生やよい地区:

遥か昔、縄文・弥生の時代からの遺跡が数多く発見されている地区。

卯の華うのはな地区:

霜降しもふりの大名が愛した庭園【うのはなぞの】がある地区。

早苗さなえ地区:

磐戸いわと最大の発展都市で、県庁所在地。【早苗タワー】を始めとした田舎らしさの残る近代建築群が立ち並ぶ。とある高架橋の下に【金田一かねだもと心霊探偵事務所】が存在する。

水街みずまち地区:

磐戸いわとで二番目に大きな地区でそのほとんどが住宅街。【常夏とこなつ商店街】や【鳴神なるがみ工務店】等の商業に大きく関わる施設が揃っているのも魅力である。【石積河いづみがわ】を挟んで盂蘭盆うらぼんと対角にある。

盂蘭盆うらぼん地区:

磐戸いわとの中央にある【盂蘭うら台地】一帯を指し示す地区。尊命みことの住む【門火かどび荘】がある。秘密の絶景スポット【風間かざま明神社】がある【風間かざま山】もこの地区に含まれる。

月見つきみ地区:

磐戸いわとで最も綺麗な夜空を見えると話題の地区。【ホテル雁来がんらい】が存在。

時雨しぐれ地区:

【ながめ温泉街】を始めとした山を利用した観光地の多い地区。

神奈ヶ山かんながやま地区:

神奈ヶ山かんながやま】とその周辺一帯を示す地区。尊命みこと幽真はるまの通う【神奈ヶ山かんながやま公立専門科高等学校】がある。

霜降しもふり地区:

霜降しもふり城主によって治められてきた歴史ある地区。【霜降しもふり城下町】の名残として今も古くからの建造物が多く残されている。幽真はるまの祖父母の家も此処にあり、その貴重な歴史物の一つである。また、【霜降しもふり城跡】は観光名所として名高い。

師走もろばしり地区:

おぼろ湖】という湖とその周辺を指し示す地区で、湖は観光名所となっている。【師走もろばしり駅】は他県や他市町村との交通拠点であることから、多くの人々が常日頃から出入りしている。また、湖の岸辺には【凪切なきり日吉ひえ神社】がある。


磐戸いわとの施設案内

・【風間かざま明神社】:

風間かざま山】の中ほどにある、磐戸いわと北東部の絶景が見えることで一部の人の間で有名な神社。神社としての信仰はとうに廃れており、【神格】を宿さないただの【結界】施設と化している。尊命みことの昼休憩時の秘密の場所であり、幽真も時々訪問する。名前の【風間】の由来は不明であるが、同じような名を冠する神社は日本各地のいたる所にあり、どれも【諏訪すわ大社】との関連が深いようである。

・【金田一かねだもと心霊探偵事務所】:

早苗さなえ地区のとある高架橋の下に佇む、まるで裏社会の住人が構えてそうな見た目をした事務所。一階は骨董品屋、二階が事務所となっている。外見に反して内装はお洒落で、高級なバーを思わせると幽真はるまは語る。尊命みこともこの事務所の団員である。なお、こちらはあくまで磐戸いわと支部であり、本部は東京の新宿にある。

・【神奈ヶ山かんながやま公立専門科高等学校】:

神奈ヶ山かんながやま】の麓にそびえる高等学校。五階建ての二校舎と体育館、旧校舎の四棟から成る。以前は【公立神奈ヶ山かんながやま高等学校】という学校が立っていたが、数年前に新しくこちらの学校に立て直された。最近、内部で数多もの怪異が生まれており、原因調査が行われている。

・【Der Kuchen】

盂蘭盆うらぼんに最近出来た洋菓子店。尊命みことはそこの常連客の為、ちょくちょく話題に上がる施設である。

・【凪切なきり日吉ひえ神社】

師走もろばしりの【おぼろ湖】のほとりに佇む歴史ある神社。神職一家の安倍あべ家によって管理されている。何故だかのような文様があちこちに刻まれているようだ。

・【おぼろ湖】

師走もろばしりにある名所。多くの観光客が集まる映えスポット。しかし、悲しく虚しい伝説が残されているらしい……。


磐戸いわとの都市伝説・うわさ

・【抜け出せない路地裏】:

師走もろばしり地区の小規模ビル街にある路地裏。そこには一度足を踏むと抜け出せないという噂がある。その正体は自然発生した天然の【廻廊】で、「」という行為が【忌み付け】となっている。【怪異】にとってこれとない貴重な住処である。


~随時更新予定~

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