第15話 仲間
一ノ瀬 大河(タイガ) Lv41
職業 冒険者
体力 3124(+2294)
攻撃力 981(+481)
防御力 1220(+900)
素早さ 4271(+3071)
魔力 7219(+4009)
《ユニークスキル》
賢者の知識(先生)
《EXスキル》
アイテムボックス
神鑑定
《スキル》
言語理解
探知
隠蔽
雷遁(NEW!)
無詠唱魔法発動(NEW!)
《魔法属性》
火属性 Lv28
水属性 Lv18
雷属性 LvMAX
空間属性 Lv11
「もうチートかよ…」
『空間魔法』を覚えてから1週間、俺はひたすらレベルアップに勤しんでいた。おかげでレベルも大分上がり、各種魔法のレベルも上がったのだが、いかんせん能力値がチート級に上がっていくのでそうぼやいてしまったのだ。しかし俺は、『空間魔法』を創って以降魔法を創っていない。そんな時間がなかったのと、単純に今のままでも強いと判断したからだ。まぁ、日本でも「天狗の鼻はポキっと折れる」って言葉があったので油断だけはしないようにしているのだが。
「さて、今日は久しぶりに依頼を受けるぞぉ〜」
と考え、冒険者ギルドに来ているのであった。
「こんにちは!依頼をお探しでしょうか?」
「はい」
「ちょっとギルドカードを確認しますね…はい、ありがとうございます。今なら丁度昇級依頼がありますがいかが致しますか?」
「じゃあせっかくなので受けます」
「分かりました。詳しいことはこちらを参照ください」
といって毎度お馴染みの説明書を渡される。俺は、「ありがとうございます」といってそこから離れ、依頼についての説明書を読み始めた。
昇級依頼【大型熊討伐】
・期間 1週間以内
・場所 ヒルラード平原
・報奨金 銀貨40枚
・備考 他の人と協力してくださっても結構です
「なんか説明雑だな…」
なんだよ、「他の人と協力してくださって結構です」って。完全に他人行儀じゃねーかよ。なんかムカつくなあ…と思っていると、
「あ、あの…君も昇級依頼受けたの?」
「うわぁぁぁ!?」
いきなり後ろから声をかけられた。正直言って怖かった。
「…何で俺の『自動探知』に反応しなかったんだよ…」
とつぶやくと
「…僕のスキルなんだよ。『探知無効化』っていうEXスキル」
「そ、そうなんだ…」
と言いつつも内心驚いていた。そんなスキルがあれば不意打ちもされる可能性があるからだ。
「で、俺に何の用?」
「君と一緒に昇級依頼を受けたいな〜と思って」
「(どうしようか…先生よぉ、こんな時はどうしようか)」
《賢者の知識:少なくとも彼にマスターに対する敵意は感じ取れません》
「(分かった。ありがとう)いいよ!俺の名前はタイガ。よろしくな!」
「僕はザラ。よろしく、タイガ君」
「ああ」
こうして俺は、この世界で初めて仲間と呼べる人ができたのだった。
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またもや欄外でスキル紹介です…
魔法無詠唱発動…その名の通り、思うだけで魔法が発動できる
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