第14話 空間移動
「さて、これから何しようかな?」
ギルドマスターとの話し合いの後、俺はヒルラードの街を散策していた。
「そうだ先生。今の魔力値なら『
《賢者の知識:可能性としてはありますね。今からでも使ってみますか?》
「よし、じゃあまずは宿に帰ってからにしよう」
そういった会話の後、俺は宿屋に戻るのだった。
「じゃあまずはどれだけ魔力があるのか確認だな…」
そう考えて俺はステータスを開いた。
一ノ瀬 大河(タイガ) Lv11
職業 冒険者
体力 830
攻撃力 500
防御力 320
素早さ 1200
魔力 3210
《ユニークスキル》
賢者の知識(先生)
《EXスキル》
アイテムボックス
神鑑定(NEW!)
《スキル》
言語理解
探知
隠蔽
《魔法属性》
火属性 Lv11
水属性 Lv7
雷属性 LvMAX
「…先生、どうかな?この魔力値で使える?」
《賢者の知識:使えるかと思います》
「そうか…じゃあ早速」
そういって俺はある魔法のイメージをする。それは『空間魔法』だった。やっぱりゲームとかでも『空間魔法』ってレアでとても強いから…そんなことを考えていると、
「おおっ?なんか魔力が手に集まってくる感覚がする…」
《賢者の知識:『
「お、おお…」
そう言いつつ実践してみる。すると、
《メッセージ:スキル『
と聞こえた。そしてステータスを見ると、
一ノ瀬 大河(タイガ) Lv11
職業 冒険者
体力 830
攻撃力 500
防御力 320
素早さ 1200
魔力 3210{1210}
《ユニークスキル》
賢者の知識(先生)
《EXスキル》
アイテムボックス
神鑑定
《スキル》
言語理解
探知
隠蔽
《魔法属性》
火属性 Lv11
水属性 Lv7
雷属性 LvMAX
空間属性 Lv1(NEW!)
「おお!本当に魔法が作れてる…ん?先生、魔力値の横にある数字って何?」
《賢者の知識:それは現在の数値を表しています》
「現在の数値まで出てくるのか…ってことは『空間魔法』作るのに魔力を2000も使ったのか…」
1つの魔法を作るだけでここまで魔力を使うとは…『魔法創造』も万能というわけにはいかないんだなぁ…
「じゃあ早速使ってみるか…」
やっぱ『空間魔法』といえば『空間移動』だよな…そんなことを想像しながら、
「…『空間移動』!」
そう唱えると目の前にゲートみたいなものができた。覚悟をきめて入ってみる。すると、
「うわぁ〜!」
と思わず感嘆するほどの大都市に出た。
「先生、ここは…」
《賢者の知識:ここは『モルターナ王国』首都の『モルタシア』ですね。マスター、『空間移動』を使う時、何を思い浮かべましたか?》
「ヒルラードで見たパンフレットにあった王都の姿は思い浮かべたけど…」
《賢者の知識:…なるほど。おそらく今回は初めての使用ということで想像したところに行けたのでしょう。しかし次からは1度行ったことのある場所しか行けないと推測します》
「そうか…」
まぁどのゲームでもそうなんだからそうだろうと思ったけどね…
「じゃあとりあえず戻るか!『空間移動』!」
そう唱えるとまたもやゲートが出現する。そこに入ると見慣れたヒルラードの街だった。なかなかいい魔法を作れたぞ、と思いながら俺は1人で明日からの予定を立てるのであった。
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