第2話 異世界
「うわぁぁぁぁぁぁ!」
俺は落ちていた。しかも推定高さ1000mくらいの高さから。流石に死ぬだろう…と思っていたがそこまであの神様も鬼じゃなかったようだ。痛みも感じずきれいに着地することができた。
「さて、もう戻れないのなら覚悟を決めないとな。とりあえず『ステータス・オープン』!」
そう唱えると目の前に半透明色の四角いものが出てきた。ステータスを見てみると、俺がゲーマーを目指すきっかけとなったRPGのステータスを思い出した。
「…もう戻れないんだったな」
そう呟いてからステータスを見てみると、こう書いてあった。
一ノ瀬 大河 Lv1
HP 350
ATK 100
DEF 50
AGI 500
MP 1000
《ユニークスキル》
賢者の知識
《EXスキル》
アイテムボックス
《スキル》
言語理解
鑑定
隠蔽
《魔法属性》
火属性 Lv3
水属性 Lv3
雷属性 LvMAX
って感じだ。いや、ちょっと待ってくれ。Lv1にしてはMP高くないか!?それを置いておいても《魔法創造》ってなんだ?そう思っていると、
魔法創造…自身のMPを使用して魔法を生み出すことができる。生み出した魔法はそのまま永続して使用可能
…なんじゃそりゃ!?いくらなんでも無茶苦茶な能力だろ。あとなぜ勝手に能力の詳細が出てくるんだ…そう思っていると、
《賢者の知識:鑑定スキルをマスターの意思において発動させました。これからも何かあれば考えるだけで私がお答えします。》
との言葉が聞こえた。これがもう一つのユニークスキル《賢者の知識》の能力なのか…でもこれだけあればある程度のことは教えてくれそうだし、良いスキルだよ…
「…じゃあ他の能力の詳細も教えてくれるかな?」
そう念じるとこう返ってきた。
《賢者の知識:はい、マスター。先ほど魔法創造の説明をしたので次はアイテムボックスの説明をします。アイテムボックスはその名の通り、アイテムをしまうことができます。容量は無限大、出し入れも『オープン』と念じるだけでできます。次に言語理解ですが、こちらは世界のどこに行こうが、自分のわかる言語で聞こえます。次にに鑑定ですが、こちらは色々なものを鑑定することができます。草であったり、武器であったり…この世にあるものなら大半は見ることができると思います。最後に隠蔽。こちらは自分のステータスを他人が見る時に隠すことができます。以上で説明を終わります》
長い説明が終わった。とても分かりやすかったので良い能力だなぁ…神様からのせめてものお詫びかなぁ…といろいろ考えてしまうのだった。
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