第289話 ヴァージン・キラー

 次はトリンの弟子、ビアンカの番である。

 16歳となり成人を迎えたばかりの彼女には、男と女の営みに関する知識が乏しく、当然未経験である。

 師匠であるトリンが、リオナとマリンのフェイズで実践的な知識をレクチャーしたらしいが、自分の身にこれから何が起きるのか、あまり理解していない様子であった。

 ただ、オレたちが気持ち良さそうに体を重ねているのを見て、自分もしてみたいと思ったらしい。

 長身でスリムなモデル体型のビアンカは全裸となり、カウチソファの上に乗った。

 胸はそれほど大きくなく、見た所Cカップと言うところだろうか。


「カイト様、わたし初めてなんですが、お手柔らかにお願いします」


「ああ、こちらこそ宜しくね」


「ビアンカ、何言ってるの、カイト様に奉仕してもらおうと思ったら、まず先に奉仕しなきゃ駄目よ」

 そう口を挟んだのは師匠であるトリンであった。


「はい、奉仕と言われましても何をしていいのか…」


「カイト様のエクスカリバーを元気にして上げるのよ…

 ほら、見てご覧なさい、すっかり元気が無くなってるでしょ」

 トリンが言う通り、時間が空いたせいかオレの息子はお休み状態であった。


「でも、わたし、どうしたら良いか分からないんです」


「も~、しょうが無いわね~、わたしがお手本見せるからよく見てなさい!」

 そう言うとトリンはオレのエクスカリバーを刺激した。


 ♥ ♥ ♥ ♥ ♥


「ふぉら、カイトひゃまのヒモチいいところは、このひぇんだから、覚えておくのよ」

 トリンはビアンカに要領を教えた。


「わ、分かりました…」


「今度は、あんたがやってみなさい」

 トリンはビアンカに自分と交代するよう言った。


「はい」

 そう言うとビアンカはオレのエクスカリバーにぎこちなく奉仕し始めた。

 お世辞にも上手だとは言えないが、一生懸命さは伝わってくる。


「ほら、ソコじゃなくて、ここだから…」

 トリンは実によく心得ている。


 ♥ ♥ ♥ ♥ ♥


「そろそろいいわ、ビアンカ、今度はカイト様の上に反対向きに乗って」


「え、こうですか?」

 ビアンカは戸惑いながらもオレの顔の位置に自分の花びらを乗せた。


「カイト様、お願い、ビアンカ初めてだから柔らかくしてあげて」


「分かった」


 ♥ ♥ ♥ ♥ ♥


「ビアンカ、今度はカイト様の上に乗って…」

 ビアンカは、トリンの指示通り、失礼しますと言ってオレの上にちょこんと乗った。


「次は両膝を付いて腰を少し浮かせて……」


「はい、師匠」

 ビアンカは、トリンの指示通りにした。


「ビアンカ、そのままゆっくりね」


「は、はい、師匠」

 ビアンカは、師匠の言いつけ通り、ゆっくりと腰を落とした。


 ♥ ♥ ♥ ♥ ♥


「し、ししょう、キモチいいです」


「でしょ」

 何故かトリンが誇らしげに自慢している。


 オレは、そのやり取りが可笑しかったが、今はビアンカに集中することにした。


 ♥ ♥ ♥ ♥ ♥


 動きに合わせてビアンカの小ぶりな乳房と黒髪ポニーテールが揺れている。

 オレが大好きなシチュエーションだ。


「し、ししょう、き、キモチいいです、あぁん、キモチいい…」

 ビアンカはキレイな顔を赤く染め、仰け反りながら小さく何度もイッていた。


「ビアンカ、そのまま続けて…

 もっと気持ち良くなるから…」

 トリンの指導は真剣そのものであった。


 そろそろ頃合いであろう。

 オレは体を起こして、フィニッシュの体制に入った。


 ♥ ♥ ♥ ♥ ♥


 カウチソファの周りを見ると、トリン、マリン、リオナ、アイリス、レイチェル、マリエル、ティナの7人が固唾を飲んで、オレとビアンカを見守っていた。

 トリン、マリン、リオナ、レイチェルの4人の非処女はまだしも、アイリス、マリエル、ティナの3人には刺激が強すぎる光景だ。


「カイト様、ありがとうございます。

 とても気持ち良かったです

 また今度、抱いて下さいね」

 ビアンカは、オレに礼を言いシャワールームへと消えた。


 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


「ちょ、ちょっと、休憩させてくれ」

 絶倫ポーションを服用していても、連続4人は流石に疲れる。

 マリンが、気を利かせて冷たい水を持ってきてくれた。


「マリン、ありがとう、気が効くね」

 さすがは、アクアスターリゾートの専属客室係バトラーである。


「いえいえ、これくらい当然のことです」


 グラスをマリンに戻し、さて次は誰かとカウチを見るとそこに居たのは、なんとアイリス・リーンであった。


「えっ、アイリス?、いいの?」


「はい、私の初めてをカイト様に貰っていただきたいんです」


「サクラは、なんか言ってなかった?」


「社長は、何も言ってません…、

 でも初めての人がカイト様なら納得するはずです」


「そうか、分かった、それじゃ始めようか…

 その前に場所をベッドへ移動しないか?

 カウチはクッションが弱くて腰が痛くなるから」


「分かりました」


 オレとアイリスが移動すると、ギャラリーもオレたちの一戦を観戦しようと全員ベッドの周りへ移動した。

 アイリスは、巨大なキングサイズベッドに乗ると、着ていたモノを脱ぎ捨てた。

 ソロコンサートの時も思ったが、アイリスは実に魅力的な女性だ。


 ボーカリストとしては超一流であるが、そのボディラインや容姿も超一流なのだ。

 従姉いとこであるステラも着飾り黙っていれば、誰もが振り返る超一流の容姿を誇る超絶美少女であるが、その従妹いとこであるアイリスは、それを超える美しい容姿を持っているのだ。

 細身の割には美しく理想的なボディライン、美脚モデルのような綺麗な脚、背中までの金髪ポニーテール、卵型のフェイスライン、形の良い鼻筋、キラキラと輝くサファイアブルーの瞳、アイリスは誰をも魅了する超絶美少女なのだ。

 

 その超絶美少女が、生まれたままの姿でオレに処女ヴァージンを捧げると言ってくれた。

 男冥利に尽きると言うものだ。

 彼女とは挨拶程度であるが数回会い、その時に魅力的な美少女であると感じていたから、間違いなくオレのスキル『魅了』が効果を発揮しているに違いない。


「カイト様、私も初めてなので、ご指導宜しくお願いします」


「分かった、早速始めようか」

 オレはアイリスを早く抱きたいと思っていた。


「それじゃ、最初はビアンカと同じようにオレに奉仕してもらおうかな」


「はい、分かりました」

 アイリスは、その言葉の意味を理解した。

 オレがベッドへ横になると、オレの下腹部の辺りに横たわり、オレの聖剣エクスカリバーを手に取ると不思議そうに見ていた。


「じっくり見たのは初めてですけど、不思議な形をしてますね」


「ホントだよね、でもこの形がいいみたいなんだ」


「そうなんですね…、

 じゃあ、ホントかどうか確かめてみますね…」

 アイリスは、トリンがビアンカを指導していたのを見て学習していたのだ。


 ♥ ♥ ♥ ♥ ♥


 一昨日から通算すると何度目の対戦になるだろうか。

 軽く20回は超えているであろうが、絶倫ポーションを服用すれば、不思議と精力が復活し、弾倉も補填されるのだ。

 実に不思議なポーションであるが、副作用があるので服用は1日2回までとトリンに釘を刺されていた。


 アイリスは飲み込みが早く、実践で学習しながらどんどん上達して行った。

 元々、感の良い娘なのだろう。


「次、行きますね」

 そう言って今度は上下反対になり69の体勢を取った。

 これもビアンカの時に学習していたのか。


 ♥ ♥ ♥ ♥ ♥


「思ったより、痛くなかったです。

 それより、この気持ち良さ、癖になりそう…」


 アイリスは、小柄であるが細身で引き締まった体で、美脚美乳のモデル顔負けの美しい体で胸の大きさはDカップくらいであろうか。

 背中までの金髪ポニーテールと美乳を揺らし、快感を貪る姿を見ているだけで萌えてしまう。

 アイリスの快感は少しずつ強くなり、無意識に声を上げ始めていた。

「あん、あん、あん、あん、あん、あん、あぁん…」

 腰の動きに合わせて喘ぐ声は、さすがは7オクターブの歌姫と思わせる美しく艶っぽい声であった。

 やがてボルテージがアップしてくるとアイリスは部屋全体に響く美しい喘ぎ声を上げて感じていた。


 アイリスは一心に腰を振り、小刻みに下腹部をヒクヒクとさせて感じていた。


「か、カイト様、気持ちいいです…

 わたし、おかしく、なっちゃいそう…」

 アイリスは目を潤ませてオレに訴え、仰け反りながら小さく何度もイッていた。


「もう少しだ、そのまま続けて…

 もっと気持ち良くなるから…」


 ♥ ♥ ♥ ♥ ♥

 

 既に9合目まで上り詰めた状態であろう。

 アイリスは一段と大きな声で喘ぎ、ビクンビクンと激しく感じていた。

 やがて、激しく体を仰け反らせ、アイリスは絶頂ピークを迎えて何度もイッていた。


「カイト様、ありがとうございます。

 こんなに気持いいとは、思いませんでした。

 また宜しくお願いします」

 アイリスは、オレに礼を言いシャワールームへと向かった。


 その後、トリンの指導の元、弟子のマリエルとティナを抱いて女にしたあと、最後に癒やしの天使レイチェルと一戦交えて、その日は打ち止めとなった。

 1日で4人もの処女ヴァージンを相手にして、オレの称号『ヴァージン・キラー』も更にレベルアップしたのだった。

 4時間を超える愛の営みに疲れ果て、オレはそのまま泥のように眠った。

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