第288話 絶倫ポーション

 深夜、目を覚ますと、トリンがオレの下半身を刺激していた。

「トリン…、何やってるんだ!」


「何やってる、って言われても、見れば分かるじゃないですか…

 カイト様は、お疲れみたいですから、寝てていいですよ」


「こんなことされて、寝られる訳ないじゃないか」


「何言ってるんですか、悪いのはカイト様なんですからね…

 私を放ったらかしにしといて……」

 確かに最近トリンとは、暫くご無沙汰だったのは確かだ。


 トリンはオレの言葉に耳を貸さず、ひたすらオレを刺激し続けた。

 図らしずもその攻撃にオレは元気になってしまった。


 それを見たトリンはすかさず上に乗った。

 そして「あぁん」と言う艶めかしい声を上げ、一心不乱に腰を振り始めた。


「やっぱり、カイト様のこれ、キモチいいです」


 ♥ ♥ ♥ ♥ ♥


 オレは今朝方まで婚約者フィアンセ7人の相手をしていたので、弾倉はまだ空に近い状態だが、悲しい男のさがとでも言うべきか、男を刺激され、しかもその相手がトリンと言う極上の美少女だと言う事実についつい反応してしまったのだ。


 最初は声を抑えていたトリンであったが、押し寄せる快感に、徐々に声が大きくなっていった。

 その声に気付いた数名の少女が目を覚まし、何事かとベッドの上からこちらを見ていた。

 その内の2人、リオナとマリンが眠い目を擦りながらやって来た。

「トリン…、こんな夜中に何やってるの?」

 そう言ったのは、リオナであった。


「何って、Hに決まってるでしょ」


「カイト様、熟睡してたじゃない、それをわざわざ起こしたの?」


「ん~、だから寝ててもいいですよ、って言ったのよ」

 そう言いながらもトリンは腰を振るのを止めようとしない。


「トリン、カイト様、困ってるじゃない…

 止めなさいよ」


「あ~、ごちゃごちゃうるさいなぁ~

 も、もう少しで、イキそうなんだから、リオナ黙ってて…」

 そう言うとトリンは、ブラを取り去り自らの乳房を揉みながら、乳首に刺激を与え、イク体勢を整え始めた。

 勝手にイカされるオレの身にもなって欲しいものだ。


 ♥ ♥ ♥ ♥ ♥


「あ~、気持ちよかった…、カイトさま、ありがとうございます。

 お陰でスッキリしたから、お礼にコレあげます」


 そう言ってオレに金色に輝く液体が入った小瓶をくれた。

「何これ?」


「名付けて『絶倫ポーション』です。

 男性の精力増強と回復に絶大な効果があるんですよ」


「えっ?、ホントかなぁ~」


「嘘だと思うなら、試して見てください」


 オレは、トリンが作った『絶倫ポーション』を開封し一気に飲み干した。


 すると元気がなかったオレの息子が元気を取り戻し、ギンギンになったではないか。


「凄いなこのポーション」


「でしょ、誰かで試してみます?」


「はいはいは~い、わたし試してみたいです」

 そう言って手を挙げたのは、さっきまでトリンを窘めていたリオナであった。


「リオナ、さっきまで私になんて言ってた?」


「え~、何だったかな~、忘れちゃった、てへ!」

 そう言ってリオナは可愛く舌を出した。

 リオナの奥義『てへぺろ』が炸裂した。


「もぉ~、リオナったらズルいんだから…」


「だってぇ、トリンがHしてるの見てたら、私もしたくなっちゃったんだもん…」


「分かったわ、カイト様はお疲れだから、リオナが上になって動いてあげてね」


「トリン、私もカイト様とHした~い」

 リオナの横でマリンが手を挙げた。


「それじゃ、その次はマリンね」

 いつの間にかトリンが場を仕切っていた。

 深夜だと言うのに、どうも妙なことになってきた。


「カイトさま、お疲れのところ申し訳ありませんが、宜しくお願いします」


「まあ、成り行きだからしょうが無いな」


 リオナは、早速下着を脱ぎ捨てるとオレの上に跨った。

 そして可愛い声を上げ、ゆっくりと動きながら快感を追求した。


 ♥ ♥ ♥ ♥ ♥


 マリンは生唾を飲みながら、間近でその様子を見ていた。

 リオナはオレの上で黒髪ポニーテールを上下に揺らしながら喘いでいた。

 喘ぎ声を押し殺そうとするが、漏れ聞こえる艶っぽい声に、何事かと遂には部屋で寝ていた全員が目を覚まし、オレたちの様子を呆気にとられるように見ていた。


「えっ、師匠、リオナさんとカイト様がしてるのって…

 もしかして…、男と女のする、あれですか?」

 いつの間にかベッドから下りて来たトリンの一番弟子ビアンカが、トリンに聞いた。


「そうよ、今いいところなんだから、静かに見ててね…」


「し、師匠、私もしてみたいです」


「何言ってるのビアンカ、あんたまだ未成年でしょう」


「師匠、わたし、この前16歳になりました」


「えっ、そうなの?

 ん~、それじゃ問題ないか…、

 ビアンカはマリンの次ね」


 いつの間にか、カウチソファの周りを7人の美少女が取り囲み、暗がりの中、オレとリオナの一戦を食い入るように見つめていた。

 この中でトリン、マリン、リオナ、レイチェルは非処女であるが、それ以外は処女の筈である。


 この様子だと、ここにいる全員の相手をさせられそうな勢いである。

 今のところ、オレが下になって女性が動いてくれているが、処女の4人は最初から騎乗位という訳には行かないだろう。

 そんなことを考えている内にリオナの動きが早くなってきた。

 可愛い声を上げ、息を切らし、仰け反りながらビクビクと何度も小刻みに痙攣していた。

 オレは、リオナの腰を両手で抱え、動きに合わせ上下させサポートした。


「カイト様、わたしイキそうです、イッてもいいですか?

 あっ、い、イキそう、イクイクイクイクぅ~」


 ♥ ♥ ♥ ♥ ♥


 次はマリンの番である。

 ブラを取り去ると彼女の見事な隠れ巨乳が露わとなった。

「カイト様、お疲れの所申し訳ありませんが、宜しくお願いします」


 マリンはオレの上に跨った。

 そして色っぽい声を上げ、ゆっくりと動きながら快感を追求し始めた。


 ♥ ♥ ♥ ♥ ♥


 彼女は感度も抜群で、オレの上で声を上げながら、巨乳がブルンブルンと揺れる様は壮観であった。

 その度にマリンは背中までの栗色のポニーテールを上下に揺らした。

 ぱっと見は清楚系美少女であるが、暴力的なまでの隠れ巨乳に反し、腰や脚は細くスレンダーなマリンは、十分過ぎるほど魅力的な女性である。

 つい最近、性の快楽に目覚めたマリンは、普段の物静かでお淑やかな彼女とは別人のように激しくオレを求めた。


 ♥ ♥ ♥ ♥ ♥


「カイト様、ありがとうございます。

 とても気持ち良かったです。

 お陰様で私もスッキリしました」

 マリンは頭を下げシャワールームへと向かった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る