第247話 3度目の忠誠の儀・後編

 次はアストレアの部屋だ。

 ドアが開くとアストレア・レーベンハウトが丁重に迎えてくれた。

「シュテリオンベルグ伯爵閣下、お待ちしておりました。

 本日は、ご指導のほど、宜しくお願い致します」

 アストレアは、大判のバスタオルを体に巻き、準備万端であった。


「こちらこそ宜しくね。

 オレの呼び方は、以後『カイト様』と呼ぶように」


「畏まりました。

 カイト様、中へどうぞ…」

 アストレアは手招きした。


「何かお飲みになりますか?」


「そうだな、水を一杯もらおうか」

 オレは既に2回戦を終え、喉がカラカラであった。


「はい、少々お待ち下さいませ」

 アストレアは、なかなか気が利くのようだ。


 彼女が持ってきたグラスの水を一気に飲み干した。

「ありがとう…

 じゃあ時間も無いから始めようか」


 オレはアストレアの手を引き、ベッドへと導いた。

「心の準備はいいかい?」


「はい、大丈夫です。

 私、初めてなので、優しくして下さいね」


「大丈夫、心配しなくていいよ」

 オレはベッドに腰掛け、アストレアの肩を抱き寄せ、唇を合わせた。

 彼女からは、甘い花の匂いがした。

 アストレアをベッドに寝かせ、耳たぶからうなじまで丹念に舌を這わせる。

 彼女は、細身ではあるが引き締まったナイスバディを持っていた。

 腰までの金髪ポニーテール、上向きの大きめの乳房、形よく括れた腰、丸みを帯びた美尻、細くて長い美脚、惚れ惚れするような美しいボディラインである。

 オレは彼女の全身に隈なく舌を這わせ、優しく愛撫した。

 少し乱暴に乳房を掴み、その頂きを舌で攻めると、色っぽい声をあげて反応した。

 アストレアの体は、とても感度が良いようだ。

「き、気持ちいいです…

 わ、私、どうにか、なっちゃいそう…」

 彼女はオレの攻撃に合わせ、その都度声を上げ反応した。


 形の良い臍の周りを攻め、その下の草むらに到達すると、既にそこは、蜜で溢れていた。


「それじゃ、入れるから脚を開いて」


「はい、お願いします」

 アストレアは、自分の脚を開いた。


 ♡ ♡ ♡ ♡ ♡


 その瞬間アストレアは、電気が走ったように仰け反り、ビクビクと反応した。

「痛くないかい?」


「だ、大丈夫です。

 ほんの少し、痛みがあるだけですから…

 それよりも、気持ち良過ぎて、どうにかなっちゃいそうです」


 中は狭かったが、ゆっくりと腰を動かすと徐々に広がっていった。

 初めてであるが特に問題無さそうなので、少しずつ腰の動きを早めると、アストレアの声は部屋に響き渡るほど大きくなり、全身をピクピク痙攣させてイッていた。

 忠誠の儀で、初回からこれ程感じている女性は、彼女が初めてだ。


 アストレアのヒダヒダが、波状的にオレを締め付け、得も言われぬ快感を与えた。

 ひょっとして、これは名器というやつか…

 アストレアはオレの首に両腕を巻き付け、耳元で声を上げ激しく感じ、何度もイっていた。


 彼女を抱き上げると、今度はオレが下になった。

 オレはアストレアを下から突き上げると、彼女もオレの動きに合わせて腰を振った。


 下から見上げると、アストレアの白い肌はピンク色に染まり、大きな乳房と金髪ポニーテールを上下に揺らして、全身をピクピクさせて何度もイっていた。

 それは、何ともエロい絵面えずらであった。


 やがて、お互いに絶頂ピークを迎えるとアストレアの中で果てた。

 その瞬間、彼女は全身を痙攣させ激しく反応していた。


 忠誠の儀が終わると彼女は丁寧に礼をいった。

「カイト様、ありがとうこざいました。

 気持ち良すぎて、私、癖になりそうです」


「そう言ってもらえて良かったよ。

 月に1回は順番が回ってくるから、その時またね」


「分かりました。

 今日は、ありがとうございました…」

 浴室でお互いの体を洗って、オレは次の部屋へ向かった。


 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 次は、ルーシアの部屋だ。

 部屋をノックするとルーシア・ガーランドは、緊張した面持ちで、オレを迎えた。

「シュテリオンベルグ伯爵閣下、お待ちしておりました」


「オレを呼ぶ時は、カイトでいいよ」


「はい、畏まりました」


 中へ入ると、ルーシアは既に下着姿であった。


「カイト様、本日はご指導、宜しくお願いします」

 ルーシアは深々と頭を下げた。


「こちらこそ。

 それじゃ、早速始めようか」


 オレは、ルーシアの手を引き、ベッドへ腰掛けると彼女の唇にキスした。

 ルーシア・ガーランドは、肩までのさらさらなブラウンヘアと大きな黒い瞳が可愛い16歳の美少女だ。

 彼女は小柄かつ童顔で、年よりも若く見えるので、未成年を相手にしている感じがして、少し背徳感がある。

 因みにこの世界での成人年齢は16歳であるので、法的には何ら問題ないのだ。


 胸はBカップくらいで、まだ発育途中だ。

「カイト様、優しくして下さい…」


「心配しなくていいよ」


 オレは、ルーシアを抱き寄せ、うなじから足元まで丁寧に舌を這わせた。

 彼女は目をつぶり、小刻みに震えていた。

 小さめの可愛い乳房を優しく舐め、乳首を吸うとルーシアは小さく反応した。


 舌でルーシアの性感帯と思われる乳首を何度も攻め、頃合いを見て下の方へ少しずつ下がって行くと、そこは既に濡れていた。


「き、気持ちいいです。

 もしかして…、もう私の中にカイト様のが、入ったのですか?」


「いや、指だよ…」


「え、そうなんですか?」


「これから、君の中に入れるのは、こっちの方だ」


「えっ!

 そんなに、おっきいのが…

 わ、私の中に?」


「うん、そろそろ入れるから、力を抜いて」


 ♡ ♡ ♡ ♡ ♡


 中はかなり狭く、それ以上先に進めなかった。

「あっ、いっ、痛いです、痛い痛い痛い~!」

 少し強引に捻じこもうとすると、ルーシアは苦痛に顔を歪めた。

 準備不足だったのか、ルーシアの中はかなり狭く、これ以上先に進むのは無理そうだ。


「ルーシア…、無理そうだから、今日は止めておこうか?」


「だ、だいじょうぶです」


「う~ん、それじゃ、もう少しだけ頑張るか」


「お願いします」


 その後、30分ほど頑張ったが、結局『忠誠の儀』を完了させることは出来ず、ルーシアは悔し涙を流した。

「また今度にしようね」

 オレはそう言い残し、ルーシアの部屋を後にした。


 後で知ったことであるが『忠誠の儀』が完了しない女戦士ヴァルキュリーは、王族の護衛を務めることが出来ないのだ。

 ルーシアが『忠誠の儀』を完了しないと、別の護衛と交代させられることになる。


 その後、オレはフローラの部屋で約1時間半、エレナとジェスティーナの部屋で3時間『忠誠の儀』を繰り広げ、自室へ帰ったのは深夜0時過ぎであった。

 因みにエレナはジェスティーナの部屋に居候しているのだ。

 スタッフと婚約者の部屋が足りなくなってきたので、近々また本館を増築する予定だが、エレナには、暫く辛抱してもらうしかない。


 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 2日後、ルーシアとの『忠誠の儀』が再び行われた。

 今度は、長時間掛けて念入りに秘密の花園を攻めて充分に潤し、トリン特製のスムース・ジェル・ポーションの力を借りて、何とかルーシアとの『忠誠の儀』が終わらせたのである。


 それから数日間、ルーシアは両脚の付け根の辺りが痛くて歩けず公休を取った。

 彼女が『忠誠の儀』に慣れるまでは、まだ暫く掛かりそうだ。

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