第246話 3度目の忠誠の儀・前編

 3人寄れば姦しいと言うが、女性が16人ともなれば、姦しいの域を遥かに超えていた。

 身分の違いを超えて食事を共にし、フリートークを繰り広げ、かなり打ち解けたところでジェスティーナが閉会を告げた。


「時間なので、そろそろお開きにするわね。

 新任の護衛4人は、これから忠誠の儀があるから、自分の部屋へ戻って、身を清めておいてね…

 あ、それとカイトは15時から彼女たちの部屋を順に訪問して忠誠の儀をしてあげてね。

 最初はレクシア、次にジュリアーナ、3番目はアストレア、最後にルーシアね。

 それじゃ、解散」


 因みに新任の女性護衛4人の部屋は、10階のスタッフ専用居住区に1部屋ずつ与えた。

 これで、空き部屋は10階の1部屋のみとなってしまったのである。

 今回は女戦士ヴァルキュリーがオレの部屋を訪れるのではなく、オレが女戦士ヴァルキュリーの部屋を訪問して忠誠の儀を行うと言う趣向らしい。

 まあ、それはそれで時間短縮になるし、新鮮だから良いのだが、4人連続で愛の行為を行った後、彼女たちの主人であるフローラとエレナの相手も務めなければならないのだから、体力が持つかどうか不安だ。

 オレはトリンから貰った準1級スタミナポーションを飲み干し、忠誠の儀に備えた。

 女戦士ヴァルキュリーたちには、トリンが作ったラブポーションが、事前に配布されており、妊娠の心配はない。


 15時となり、最初の相手であるレクシア・スタージェスの部屋をノックした。

 中から返事があり、ロックが解除されドアが開いた。

 部屋に入ると、そこには下着姿のレクシアが緊張した様子でオレを迎えた。

「シュテリオンベルグ伯爵閣下、わざわざ私の部屋までお越しいただき恐縮です」

 レクシアはスタージェス将軍の長女である。

「シュテリオンベルグ伯爵閣下は長すぎだから、今後はオレのことはカイト様と呼ぶこと、いいね」


「はい、畏まりました。

 か、カイト様…

 私、このような事は初めてで、どうすれば良いのか見当も付きません…」


「大丈夫、オレが上手く導くから、安心して身を任せて」

 オレがレクシアを抱き締めと『あんっ』と言う色っぽい声と共に吐息がオレの耳元に掛かった。

 レクシアのブラを片手で外し、パンティーを脱がせると彼女を抱き上げ、ベッドへ寝かせた。

 オレは自分の着ている物を脱ぎ捨てベッドへ入った。

 レクシアは、生まれたままの姿で横たわりオレを見上げている。


 改めてレクシアを見ると見事なボディラインであった。

 知性を感じさせるディープ・ブルーの瞳、白く透き通るような肌、背中までの銀髪で、鍛えられているが自己主張の激しいボディラインを持つ、落ち着いた大人の雰囲気を持つ女性である。


「カイト様、お願いします」


「分かった、優しくするから力を抜いて…」

 ベッド脇の間接照明だけを残し、他の灯りは消して『忠誠の儀』を開始した。


 オレは、レクシアを抱きしめると彼女の唇にオレの唇を重ねた。

 左手は背中に回してレクシアを抱き寄せ、空いた右手は乳房に充てがい、乳首を中心に円を描く。

 彼女の乳房は、これまで相手をした女性の中でも、かなり大きな部類に入る。

 優しく乳房を揉みしだき、指の先端で乳首を刺激する。

 すると僅かに声を発し、その隙に舌を差し入れ、彼女の舌に絡める。

 

 オレの愛撫に感じ始めているのか、時折体に電気が走ったような反応を見せる。

 唇を首筋に移動し、鎖骨の辺りに舌を這わす。

 そこから更に下に移動し、形の良い乳房を舐め廻す。


 そして、その先端にある部分に舌が触れるとレクシアの体が反応する。

 ここがスイートスポットなのだろう。

 今度はそこを舌で舐め回し、吸ってみるとレクシアは反応し、その度に仰け反って小さな声を漏らしている。

 レクシアの感度はかなり良好だ。


 そこから徐々に下に移動し、今度はへその周りを舌で攻める。

 ここも性感帯のひとつなのか、腹筋がピクピクと反応している。


 そして茂みを飛ばし、スラリと伸びる長い脚の先までじっくりと舌を這わせる。

 頃合いを見て花びらに触れると、そこは既に濡れていた。

 受け入れ体制は十分に整ったようだ。


「レクシア、入れるから力を抜いて」


 ♡ ♡ ♡ ♡ ♡


 その瞬間に声を発し、両手でオレにしがみついて来た。

 レクシアは、顔をしかめ破瓜はかの痛みに耐えていた。


「大丈夫?」

 オレが気遣うと「だ、大丈夫です、カイト様、続けてください」


 レクシアの奥は狭く、中へ進むには時間が掛かった。

 優しくキスを繰り返し、少しずつゆっくりと腰を動かす。

 レクシアの中はオレの形に合わせ、徐々に広がり馴染んできた。


 頃合いを見て、少しずつ動きを早めると喘ぎ声の中に嗚咽が交じり、部屋の中に響いた。

 レクシアの括れた腰を抱え、激しい上下運動を繰り返す。

 やがてオレがピークを迎えると同時に、レクシアも初めての絶頂ピークに到達した。


『忠誠の儀』が終わると、レクシアは礼を言い、部屋の浴室でオレの体をキレイに洗ってくれた。


 オレはレクシアを部屋に残し、バスタオルを腰に巻いたまま隣の部屋へ向かった。


 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 次はジュリアーナ・レイシスの部屋だ。

 彼女は、レイシス家の4女にしてセレスティーナとアンジェリーナの妹だ。

 ドアをノックすると中から返事がして、ドアが開いた。

「カイト様、お待ちしておりました」

 ジュリアーナは、オレをカイト様と呼んだ。

 恐らく、姉からオレの呼び方を聞いたのだろう。


「ジュリアーナ、お邪魔するよ」

 中に入るとジュリアーナは、大判の白いバスタオルを体に巻き、既に準備万端であった。

 この辺も姉の入れ知恵なのだろうか。

 

「カイト様、宜しくお願いします」


「こちらこそ、宜しく頼むよ。

 それじゃ、始めても良いかな?」


「はい、初めてですが、ご指導の程、宜しくお願いします」

 改めて見るとジュリアーナの顔立ちは確かに2人の姉に似ていた。


 ジュリアーナは、バスタオルを床に落とし、自らベッドへ横たわった。

 オレはベッドの手前でジュリアーナのキレイな体を見た。


 細身だが無駄なく鍛え上げられたボディ、透き通るような白い肌、形の良いやや大きめの胸、細く括れた腰、魅力的なヒップラインを持つ抜群のプロポーション、腰までの黒髪、卵型の美しいフェイスライン、エメラルド・ブルーの瞳を持つ美少女だ。


「カイト様…、じっと見られると恥ずかしいです…」

 ジュリアーナは、鍛え上げられた女戦士ヴァルキュリーの顔では無く、年相応の恥じらいの表情を見せた。


「ごめんごめん、それじゃ忠誠の儀、始めようか」

 オレはベッドに入りジュリアーナを抱きしめると、16歳の彼女からはフレッシュなレモンライムの香りがした。


 ジュリアーナは無言で頷き、目を閉じると、オレのされるがままに身を任せた。

 オレはジュリアーナを優しく抱きしめ、淡いピンク色の唇に口付けした。

 舌を入れると、ジュリアーナもそれに呼応して舌を絡めてきた。

 初めての筈なのに意外と積極的だ。


 首筋から舌を這わせ、大きく形の良い乳房を両手で揉み、舌で先端の突起を刺激すると小さな声を漏らした。

 張りのある白い肌は、肌理細やかで手に吸い付くように滑らかだ。


 キュッと締まった腰からへその周りに舌を這わせ、その下にある秘密の花園に到達した。

 準備が整った所で、オレが目で合図するとジュリアーナは頷いた。

 美しい白い脚を開き、ゆっくりと体を沈めた。


 ♡ ♡ ♡ ♡ ♡


 ジュリアーナの中は狭く一気に進むことは難しかったが、少しずつ奥へと進むと小さな声を上げて破瓜の痛みに耐えていた。

 オレのモノで一杯となったジュリアーナを、そのまま動かず抱きしめた。


 頃合いを見て少しずつ腰を動かしていくと、ジュリアーナは喘ぎ声を上げ、女となって初めての性の歓びを感じていた。


 ジュリアーナがオレの首に腕を絡ませ上半身を起こし、腰の動きを少しずつ早めると、徐々にボルテージが上がり、部屋の中にジュリアーナの喘ぎ声が響いた。

 やがてオレは絶頂ピークを迎え、ジュリアーナの中で果てた。


「ありがとうございます。

 お陰様で、そんなに痛くなかったです」

 荒い息遣いのままジュリアーナは礼を言った。


「それは、良かった。

 慣れると痛みは無くなって快感だけになるから、少しの辛抱だよ」


「分かりました…

 カイト様、体を洗って差し上げますね」

 ジュリアーナは、オレの手を引いて部屋の浴室で、体を洗いタオルで拭いてくれて、次の部屋へと送り出してくれた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る