第93話 潤の考えること

毎日が嵐のように過ぎて行った。

その中で、学校に行っては担任の先生や教頭先生と何度も話し合った。


そのことを毎日のように、寝る前になると潤に話していたが、露骨に興味のない顔をしてくる。

一家の大黒柱と思って報告をしていたのに、嫌な顔をされるうちに話すのをやめた。

だって、大輔さんが聞いてくれるからと言いそうになるけれど、我慢して、潤に背中を向けて寝る。


潤に、ちゃんと聞いてみた。

愛彩のことをどう受け止めているのか。


潤は、5人の子供たちを食べさせていけるように、働いて、立派に育てたい、だけど、愛彩の病気がわかってからどう接していいかわからないのと、私が何があっても愛彩の味方になり、あとの4人の子供たちから潤に不満をこぼすようになり、それが気になっていて、愛彩のことは私に任せたい、それ以上はできない、他の子供たちのケアに回りたいと。


潤はちゃんと考えてくれていると思っていたけど、愛彩のことを丸投げしてきたということだ。

他の子供たちになんと説明したのかと聞いたら、ママは今愛彩ちゃんのお腹の病気のことで愛彩ちゃんと一緒にいるんだよ、と言ったと。

嬉しいけど、愛彩のことも少しは考えてほしかった。

そうすると、子供たちのこともたくさんしてあげられるのに・・・。

私の気持ちと潤の気持ちも少し違っているけれど・・・。


この、余裕のない私に少しでも話を聞いてみたり、少し考えてくれるなりしてくれるといいのだが、話すら聞いてくれないのだから、面倒に思ってるとしかとれない。


本当に、この人といていいのだろうかと悩むようになっていた。





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