第49話 踊る足
春樹と会った後、彩斗のお迎えに行った。
足取りは軽く、とても楽しい。
いつもなら、ここから夕飯の準備で、何にするかもきまっておらず、頭をひねりながらなのだが、今日はある程度決めてきているのもあるし、潤の帰りもそこそこはやいこともわかっているから、カレーにしようと決めていた。
電子レンジを駆使すれば、煮込みはまぁまぁ軽いんだけどカレーはできあがる。
子供たちに合わせて、甘口にして、野菜も細かく切って。
人参嫌いな彩幸と彩斗のこともあるから、すりおろそうか、小さく小さく刻むか迷っていた。
彩斗と、愛彩を車に乗せて、すいすいと家に帰ると・・・。
すでに潤が帰ってきてくれて、これまたカレーの準備をしてくれていた。
彩南もお手伝いしてくれていた。
彩幸はお友達のいえから帰宅する途中だと聞いた。
慌ててエプロンを付けて、潤と変わる。
カレーを煮込んでる間に、保育園の洗濯ものや、脱ぎ散らかしも含めて洗濯機に詰め込む。
明日の準備もしながらの夕飯の支度。
サラダも作ろうと、卵をゆでたり、つぶしたり。
出来上がって食べさせてる時に、潤が
「さやか、今日はどうだった?」
ふいに聞かれて、しどろもどろにならないように、
「楽しかったよ!久々に会ったから、太った?って言われちゃった!」
と返事しておいた。
潤は何を疑うこともなく、ニコニコしていた。
私は私の中に罪悪感というものが少しだけ持ち合わせていることがわかった。
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