第12話 招いたもの

それぞれに家族の形がある。

それぞれにいろんな出来事がある。

それにはいい出来事、悪い出来事、想像もできなかった出来事・・・いろんなことが起こるものだ。


娘二人の育児に疲れ果てていた私は、自分の楽しみだとかそんなことが本当に見えなくなっていた。

ただただ子育てに奮闘していた。

各種予防接種を受けさせたり、本当にバタバタな毎日だった。


そんな時、亮君からメールが届いた。

彩幸が生まれてから半年、何の音沙汰もなかったのは、夫に過ちがみつかってしまったからだろう・・・ずっとないものだと思っていた亮君からのメールだった。


私は一瞬にして、子育ての真っ最中なのに、胸が躍る。

そして、夫がいない日を見計らい、亮君をまた家に通わせてしまうことになる。

それが、とんでもないことに発展していくことなんて何の予想もしていなかった。


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