第10話 彩南お姉ちゃん

彩南が2歳になって生まれてきた次女。

2歳は魔のいやいや期と聞いたが、彩南はとてもいいお姉ちゃんっぷりを発揮していた。

次女の彩幸は夜泣きがあまりなく、23時頃にミルクを与えたら、明朝5時過ぎまではすやすやと寝てくれた。

長女の時は夜泣きがあったので常に寝不足な時期があったけれど、それも生後5か月までで生後半年にもなれば、夜泣きも落ち着き、23時頃から明朝6時ごろまではすやすや寝てくれていた。

親孝行な娘たちだ。


「ママー、さゆちゃんが泣いてるー」

ちょっと家事をしていても、彩南がちゃんと教えてくれる。

彩幸を二階の寝室で寝かしてる間に、彩南と一階にいて、遊ばせている間に家事をこなしていたら、いち早く彩幸の鳴き声を察知して知らせてくれる。

一緒に二階にあがり、彩幸のお世話を手伝ってくれる。

なんとも頼もしいお姉ちゃんだなと思った。


たまに、夫が手伝ってくれることもあったし、育児は大変だけどそれなりに楽しく過ごした。


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