第5話 突発的に来ると驚くよな

 その日の夜、俺はいつも通り自室でギャルゲーをプレイしているとスマホが振動。


 この時間帯は滅多にスマホが振動しないので誰だろう?と思い見ると月乃だった。


 ……そういえば交換したっけ。


【月乃】こんばんわ〜!

【月乃】少し部活のことで話したいことがあるの

【九条】なんだ?


 すぐに既読がついた。張り付いてるのか?


【月乃】あのさ、依頼者をもてなす為にお菓子って必要だと思う。甘いものでリラックス!的な

【九条】いらんだろ。下手したら溜まり場になりかねない

【月乃】そっかー


 よし、会話終了だな。


 そう思った次の瞬間。


【月乃】今、なにしてるの?

【月乃】ヾ(・д・` )ネェネェ


 終わったと思っていたがまだ会話は続いているようだ。


【九条】ギャルゲー

【月乃】私は今からお風呂!


 もうそんな時間か〜。


 フルスクリーンでプレイしてるから時間なんて見えないよ。


【月乃】あっ、そうだ!

【月乃】部活でやってたギャルゲーに下着姿の女の子いたよね!

【月乃】送ろうか?

【九条】俺を犯罪者にするつもりか?

【月乃】冗談だよww

【九条】マジで焦るからやめい

【月乃】ふふっ。それじゃ!

【九条】おう


 さて、LOINでのやり取り終了。


 ギャルゲー再開っと。


 〜50分後〜


【月乃】お風呂おわりー!


 意外と長いな……じゃなくて!そんな報告もするのか!?


【月乃】既読無視はキツイよ!?


 あっ!驚きのあまりメッセージ返すの忘れてた。


【九条】すまん。

【月乃】いえいえ。というか、もう午後11時だけど……九条はお風呂に入った?

【九条】まだ。そろそろキリがいいところに来そうだから。


 メッセージを送った瞬間、レッツゴー!というメッセージ付きの、動物を可愛くしたスタンプが連続で送られてきた。


【九条】スタ爆すんなよ。通知をオフにしますか?ってスマホに聞かれるから。

【月乃】ごめんね?

【九条】別にいいけども

【月乃】お詫びにパジャマ姿の自撮り送るね!

【月乃】おやすみ!また明日!


 そのメッセージの後、本当に送ってきた。


 湿っている栗色の髪、ダボダボなパジャマ、その胸元からチラリと見える白色の下着。


 俺はとりあえず髪乾かせよ、おやすみとメッセージを送っておいた。

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