暁月に満つる

 窓を覗いて夜明けに気付き

 醒めやらぬ空を眺めれば

   清々しい秋の空


  愛する友人ひとの窮地に

  英雄のように現れて

  最後の決は他人ひと任せ


  僕は小さく息を吐く

   余りにも無力で

  余りにも情けなくて


それでも救えたことが嬉しくて

  陽気に窓を開け放ち

  冷たい風を身に浴びる


  救えたことに祝福を

  奮いし僕に勲章を

  秀でた友に勲章を


    十六夜よ

  愛する人に平穏を

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

十六夜に輔(たす)く 犬飼 拓海 @Takumi22119

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ