第2話 世界の厳しさ

1950年、日本は他国との対立により閉鎖化となった。

その後は政治的には日本保守党と社会党が、大衆的には新型右派と新型左派の二大勢力でしばらく安定した。

しかし70年代に入ると民主党や自由党、共産党が台頭。

1977年、日本保守党は議席数の過半数割れを契機に民主党と協力を開始。保守党と民主党が与党になる。

時は1980年、紀州会に入会し自由党公認候補して選挙に出ることを決意した郷田毅と彼女の室戸聖、、、

毅「そういえば言ってなかったけど、親父が議員なんだよ」

聖「え?!すごい!」

毅「自由党の副党首だよ、自由党は聞いたことあるんじゃないか?」

聖「ごめん、テレビとかよく見るけど聞いた事なーい」

毅「国会第三党、野党第二党の政党だよ、国民自由党との関係性は否定している。」

聖「で、それがどうかしたの?」

毅「さっき言った親父の郷田一郎から“自由党から来年の選挙に出ろ”と言われたんだ。」

聖「え!?じゃあもう会えないの?」

毅「会えないことはないけど、合う機会は少なくなる。でも生活や一家のことを考えると断れないんだ。」

聖「でも合う事が少なくなるのかーー」

その数ヶ月後、何気なく家にいた時に事は起こった。

毅「なんだと!父が急患だって?!」

聖「どうかしたの?」

毅「俺のお父さんが急患で倒れたんだよ!ちょっと病院に行ってくる!」

聖「んじゃさよなら」

毅「行ってくるよ」

その数時間後、郷田毅の父、郷田一郎は死亡。享年59歳。

そのさらに半年後、1981年2月1日。衆議院が解散される。

毅はこれに立候補、自由党から当選した。

毅はメディアにこう答えた

毅「投票してくれた人には本当に頭が上がりません。」

自由党は党目標が似ている共産党と組んだ。

自由党の主要議員は鳩山幸郎や高野良介、尾沢太郎などが居る。

共産党の主要議員は士位和義や大丸伸太、米沢鳩一郎などが居る。

しかし、毅は自由党内で中々出世出来なかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る