第28話 第四章 魔法学園・真
「……ですから、魔力補充の為にユニークスキル持ちを」
「いやいや、その為だけに貴重なユニークスキル持ちを使うのは、無駄でしょう。
普通の生贄で我慢されては」
ハハハ、と笑いながら明らかにヤバい会話をしている。
何処にミアがいるのか、そもそも生きているのかを聞かないといけないのだが、一人で行動している人がいなくて、苦戦している。
「ああ! ま、魔力が凝縮しています!」
「何だって! まさか、失敗したのか!
だから教会は信用できないって言ったんだ!」
「とにかく現場に行って制御しないと!
現場はC-5ですよね! 行ってきます!!」
「よし、私は各魔法陣の確に……お前、誰ムウウ!」
素早く剣で足の筋を切り、首に剣を突き付ける。
「今から質問をする、それ以外の事を話したりしたら、殺す。
……封印の書は何処にある」
「貴様! 何故それウグッ」
「質問以外の事を喋るな」
「……C-5にある」
「邪神の事について知ってることを言え」
「邪神、名前は不明。遥か昔に魔術で世界を弄んだ結果、神々によって封印された神。邪神になる前は、魔術を極めていたため魔神と呼ばれていた」
「C-5とやらで何があった」
「聞いていた……封印の書を解析していたら、突然空気中の魔力が凝縮されていった。だから、一人行かせた」
そうか、俺の予想ではもうちょっと時間があると思ったが、早めに行動してよかった。
「本来なら、そこまで研究が進んでないはずだ。何があった」
「[賢者]と言うユニークスキルが現れて、それで魔術に、邪神に深い関わりがあることが分かり、ユニークスキルごと生け贄にしたら、凄いことになって……ヒイッ!」
俺の顔は、いつの間にか怒りで歪んでいた。
生け贄、だと……!
「ミアは、ミアは生きてるんだよな」
「ミア? ああユニークスキル持ちの名前か。それなら変化を期待して封印の書と一緒に……「生きてるのか!」
生きてる! 生きてるはずだ。多分……」
俺は、その言葉を聞くと、すぐにC-5にむかって走り出していた。
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