第24話 第四章 弟子(仮)
「えー、じゃあ修業を開始します」
「よろしくおねがいします!」
一週間後、近くの森で、
俺は新人冒険者……エミリーに修業をしていた。
「ところで、武器と魔法どっちがいい?」
「武器でお願いします!」
そう言って、双剣を持ち上げて見せる。
双剣か、父さんとスキルを覚えるために使ったことがあるが、武器が2つあるため、単純だが使いづらかった。
エミリーはどうなのだろうか?
「じゃあ、取り敢えず攻撃してみて。俺は剣しか使わないから」
「え、いいんですか?」
「いいからいいから」
「では……参ります」
シュッ
そう言うと、エミリーは双剣を構えると、突撃してきた。
新人冒険者にしては速い。
恐らく
カキンッ!
剣と剣がぶつかり合う。
そのままステータスで弾き返すこともできるが敢えてしない。
「おりゃ!」
ヒュンッ
すると、もう片方の剣で斬りかかってきた。
そう、これが双剣使いの嫌なところ。
相手の方が武器が多いため、片方にかまっていると、やられてしまうのだ。
普段なら魔法で対処するが、約束は破りたくない。
まあ、もちろん対策しているが。
カキンッ
「っ!」
メアリーの一撃は、俺の持った短剣で防がれていた。
「武器の予備は、中級ほぼ確定で持ってるよ」
シュタッ、タッタッ。
エミリーは一旦俺から離れて、反省を言う。
「ほぼ不意打ちなのに失敗した……」
「まあD級までなら多分成功するだろうし」
そのまましばらく、攻めて戻っ手を繰り返す。
キンッ、キンッ
「はぁ、はぁ、どうでしたか……」
「うん、まだ双剣を使いこなせて無い、っていうか、基本となる[剣術]がなってないかな。まあスキルが上がればどうにかなると思うから」
「はい!」
そう言うと、エミリーは上機嫌で帰っていった。
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