第21話 第三章 エピローグ※続くよ

 


 夜は終わり、朝が訪れようとしていた。


 その中、朝焼けの光を浴びながら、一匹の悪魔が暴れていた。


 辺りの物を壊して続いている。

 すると、突然行動を辞め、角が縮み、翼が畳まれてなくなった。


「ガアア、ガギャァァァ……ん、終わったか」

 そう言って周りを見渡す。


 辺りは木が折れ、地面は凸凹になり、一直線に風穴が空いていたりと、悲惨なことになっていた。


 周りに死体はない。


「あちゃ~、死体ごと消滅させちゃったか。

 このスキルを使ってる間は理性がなくなるからな……」


 そう言って頭を掻く。


「魔術師共に貴重なユニークスキル持ちだから生きて連れてこいと言われてるんだよな。

 まあ、出来たらだしいいか」


 そう言って男は、何処かへ去っていった。



         ◇

 暗い暗い部屋、光が一切入ってないのに何故か見ることが出来るなぞの部屋。

 中央には、真っ黒なナニカがある。

 ある時は苦しそうな人の顔、ある時は真っ黒な墓に、

 やがて、それは刀の形になって変化をやめた。

 俺はそれを手に持って――――

【まだそれに触れてはいけない、

目を覚ませ!】



「ぎゃあ! はあ、はあ、はあ……何だ夢か……」


俺は気づいたら地面に寝転んでいた。


ここは何処だ……俺は確か…………


「そうだ!」


俺は全てを思い出した。


「そうか、俺は負けたのか……」


状況を整理する。

まず、今やるべきことは、できる限り逃げることだろう。


俺を通じて、ソフィアとかの貴族と仲良くしている、ミアには手を出さないだろうし。


ミア達に挨拶とかが、できないことが気がかりだが、

取り敢えず王都には、当分近づかないようにしよう。


「さらば王都」


俺は、王都を去っていった。





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