第19話 第三章 逃走
チャキン、チャキン
すると、俺のナイフは壊れたが、鎖鎌は跳ね返った。
「
その隙を狙って、新たに作った剣を持ち、
懐に入る。
「はあっ!」
「甘い」
チャキン
俺の放った渾身の一撃は、……腕から手を守るための防具……篭手によって防がれる。
そして、互いに後ろに後ずさった。
一見、互角に見えるが内実は違う。
「はあ、はあ……」
「魔力を使いすぎたな。そろそろ限界だろう」
MP 96/1200
相手は、鎖鎌やナイフなどの多彩な武器を使って闘うのに対して、
こちらは、魔力がある限り武器を作ることは出来るが、持久戦に向かず、相手の武器に比べ脆い。
しかも、相手のほうが武器を使うのがうまい。
新しいスキルを得れば、対抗できるかもしれないが、このMPではいいスキルが手に入るかもわからないし、このレベルの敵を相手にMP0は流石に無理だ。
「オラオラオラ! 諦めてやられれば、拷問と最近やってるらしいスキルの実験、
あと生贄ですむかもしれないぜ」
「生贄がおまけかよ」
逃げようにも、攻撃を避け続けることも、耐え続けることも出来ない。
「八方塞がりとはこの事だな……」
そう考えている間にも、戦闘は続いている。
なにか、なにかいい方法、スキル、ステータス、職業、称号……待てよ。
……あった、[スキル合成]を使わず、スキルを獲得する方法を。
だけど、失敗したら死ぬ。
「……ああ、知るか! どうせ失敗しなくても死ぬんだ! [土壁]」
俺は、魔法として成立するギリギリまで魔力を込めた壁を作り出す。
時間はない、急がないと
「ステータス」
名前 アル Lv20
職業
HP 700/700
MP 1200/1200
STR 400
DEF 300
INT 700
RES 420
AGI 340
LUK 200
ユニークスキル スキル合成Lv1
虹魔武闘術Lv3
■■■■■■
破魔術Lv1
スキル
HP変換Lv3 武器術Lv9
逃走Lv1 投擲Lv8 回避Lv9
疲労耐性Lv5 HP自動回復Lv9
MP高速回復Lv3 付与Lv7
魔眼Lv8 刀剣術Lv9
魔法
虹弾 虹壁 虹槍 魔力弾
着火 水生産 土生産 光源
闇影 火弾 水弾 土弾 光弾
闇弾 火壁 水壁 土壁 回復
麻痺 炎槍 水槍 土槍 毒治癒 風槍
猛毒
特殊魔法
称号 転生者 ユニークスキル保持者
早熟 元神童 多才 真・魔法使い
全属性保持者 万武
闇を祓うもの
ゴンゴンと土壁の向こうから音が鳴っている。
「転職!」
職業変更リストーーーーーーーーーーーーー
見習い剣士、見習い弓士、見習い暗殺者、
見習い棒使い、見習い格闘家、
見習い魔法使い、見習い農家、見習い鍛冶師
見習い空師、見習い細工師、見習い解体師、
見習い斧使い、見習い槍使い、見習い鞭使い、見習い鎌使い、見習い魔眼使い、
逃走者、投擲者、土属性魔術師、火属性魔術師、水属性魔術師、風属性魔術師、魔法創造者、光属性魔術師、闇属性魔術師、破魔者
中級剣士、武器使い、魔剣士、
合成師、虹魔法使い、虹魔格闘家
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
分かってはいたが、以前より増えている。
壁の向こうでは、魔力が一箇所に集まっている。
急がないと本気でやばい。
いいやつ、いいやつ、一通り見るがこの状況を逆転できるようなものはない。
……まてよ、まずこちらの勝利条件は生き残ること。
相手の条件はこちらを殺す、もしくは無力化すること。
相手は、あの怪しい像を作ったやつ、もしくは仲間。
ならば、
「ああ、もう知るか!」
俺は転職をした。
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