第17話 第三章 洞窟

 しばらく進むと、洞窟が見えた。

 近づいてみると、


「あれ……急に、眠た、く…………あれっ」


 急に眠たくなっかと思ったら、急に眠気が覚めた。

 しばらくして自体に気づく。


「[自動防御魔法オートブロックマジック]か」


 恐らく、使った魔法は[毒治癒]だろう。


「[魔眼]」 


 もやぁ


 本来見えないはずのもの、魔力が見えるようになる。


 洞窟の周りに、黒い靄、闇の魔力が見える。


 やっぱり。

 けど謎が解けると、次のことが気になってきた。


 普通なら、こんな怪しいもの、予め学校がどうにかしているはずだ。


 なんだか、嫌な予感がしたので、万全の準備をして中に入る。


「[付与][身体強化・速][自動魔法合成オートシンセンスマジック]起動」


 これで、魔力を結構使うが、自動で魔法を合成して、自動で防御して、自動で反撃してくれるはずだ。 


「よし、行くか」 


 俺は、洞窟の中に入っていった。




 ……ポタッ、ポタッ、

 

 水滴の音だけが、洞窟に響いている。 


 見た目は、普通の洞窟だが、進めば進むほど、魔力の濃度が上がっている。


 それに、闇の魔力の中に、僅かにナニカが混じっており、進めば進むほどに比率が上がっていっている。


 そして、常時MPが消費するようになった。

 今はまだ、[MP高速回復]が勝っているが、

 結構ギリギリで、そろそろ限界っぽい。


そう思いながら、更に進むと、開けた場所に出た。


「なんだ……これ」


紫色の火を灯すロウソクに、地面一帯に広がる血のような赫色の魔法陣。

そして、この世の全ての闇と悪意を集めたような、

冒涜的で、邪悪な像があった。 


これ、明らかにヤバいやつだろ……


多分像も、魔法陣も下手に壊せば、とんでもないことになると思う。


だけど、俺はMPさえあれば、どんな魔法も打ち消せる便利なスキルがある。


魔法消去マジッククリア


ぐっ、一気に魔力が吸われていく、そして、

大量にあったMPが0になり、そして、

HPが削られていく。


HP 240/350……103/350……61/350……


「し、死ぬ……」


だけど、魔法陣が魔力を吸いつづけるせいで、スキルを止めれない……!


HP 54/350……17/350……6/350


あ、終わった。



HP 5/350……3/350……2/350




思わず目を閉じた………………あれ?



目を開けると、禍々しい魔力を放っていた魔法陣は、色を失い、冒涜的な像は、灰になって砕け散っていた。


HP 1/350



俺は、生き残ったのだ……!


称号闇を祓うものを獲得しました。

それによってユニークスキル[破魔術]を獲得しました】









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