第15話 第二章 エピローグ※続くよ

あれから、数週間が経った。

アレク・スタンビートは学校を辞め、他の国に、留学したらしい。


正直、流石にやり過ぎかと思ったが、

あいつがいなくなった瞬間に、貴族の名を使って脅したり、店の物を勝手に壊したりと悪行が一気に白日の下に晒された。


恐らくもうこの国には、戻ってこないだろう。


それで俺はどうなったのかというと、


「ア、アルが通ったぞ……」

「あ、あいつが貴族を半殺しにしたって言う奴か……」


「噂によると、木剣が魔力付与に耐えきれず壊れたから無事? ……まあ無事だったが、もし壊れてなかったら、貴族殺してたかもしれないらしいよ……」

「うわ、この学校の物って品質が良くて、あんまり壊れないのに……関わらんとこ」


俺は、周りに避けられるようになっていた。

やっと仲良くなりつつあった、クラスメイトもほとんど離れ、

先生ですらできる限り関わらないようにする始末。 


今では話しかけてるれるのは幼なじみのミア、隣の席のユイナ、アレクから助けた一応貴族のソフィアだけだ。


まあボッチではないが、もう少し友達がほしい。

特に男友達。

まあ、ソフィアを助けたことを後悔してい無いし、俺が間違っていたとも思わないからいい。


「おい! お前がアルだな。俺と勝負しろ!」


……また来た。これで5回目だぞ。

いい加減にしろ。


俺が、アレクを倒したことと、5歳児ということで油断して決闘を挑んでくるやつが増えたんだ。


「訓練場の予約は?」

「まだだ。だけど勝負しろ!」

「はあ……予約してから出直してこい」


俺は、一応順風満帆? ……に生きていた。



         ◇



……何処かの洞窟の中、その最奥にその男はいた。

細長い体、黒い服に黒い髪、そして腰に邪悪な魔力を発している黒い剣。 


そして、その体からは考えられない、明らかに人間には出せたいような脳裏に響く声が出た。



「ふふふ、せいぜい少ない余生を楽しむと良い人間! 我らが神を封じ、我らの尊厳を踏みにじりら迫害した罪、決して許されないぞ」


ハハハ、ハハハ、どこまでも洞窟にその声が響いた。


破滅の時は近い。

■■■■■■復活まであと―――10年



               第二章 完


――――――――――――――――――――


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次の作品に活かすか、第三章以降に活用させていただきます。


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