第10話 第二章 ブロローグ
あれから3日が経った。
ミアは、馬車に乗って王都に向かった。
俺もユニークスキルを持っているから、そのうち王都に向かうと思うのだが、
ミアにそう言っても慰めるために言ってくれたのだと勘違いして、誤解を解く前に行ってしまった。
王都でミアに会ったらどんな反応をするのだろうか、ちょっとだけ楽しみだ。
あと、父さんが俺を全治3ヶ月ということにして、鑑定の儀式を遅らせた。
鑑定の儀式は、魂の本質とか、生まれながらの才能とかを無理やり引き出すから、
体の弱い人とか、怪我している人とかは、
延期することを認められているらしい。
今日は、父さんにスキル取得の手伝いをしてもらう。
俺にユニークスキルがある可能性が高いこととかを言われたときに、
俺は自分のことを少しだけ話すことにした。
転生とかの話は
ユニークスキル[スキル合成]と新しく手に入れた[虹魔武闘術]のことを話した。
すると、スキルを教えるから、体が完全に治ったら言え。と言われた。
「よし、体は完全に治ったな」
父さんは、いつもの訓練場で待っていた。
周りには、斧や槍、双剣など様々な武器がおいてあった。
「父さん、これ全部“獲得”するの……」
「大丈夫大丈夫、普通の人は、簡単なのでもスキル獲得に一週間位かかるが、アルならすぐだろ」
そして、地獄の3ヶ月が始まった。
……毎日のルーティーーン!!
午前5時、起床
それから、朝食まで上がったステータスを使いこなすための、ランニング、腕立て伏せ、ラジオ体操
午前6時、朝食
数少ないゆとりの時間。とても美味しい
午前7時、訓練
昼になるまでひたすらスキル獲得、レベルアップのための訓練。
父さん
午前12時、昼食
朝食と同じく数少ないゆとりの時間。生きててよかった。
ちなみに訓練中も休憩があるが、身体を休めるためだけのもので、精神は考慮されていない。
午後1時、再び訓練
もうやだ……やめて……
午後6時、夕食
数少ない……以下省略
やっと訓練終った……。
午後8時、魔法訓練
今まで“スキル”で魔法を使っていたため、
スキル合成した結果、ステータスに魔法はあっても魔力が出るだけで使えないという、
ガスバーナーからガスは出ていても、マッチがなくて火がつけられない、
みたいな状態になった。
だから、スキルなしに、魔力を操り、最終的に魔法を使えるようにする訓練をした。
まず魔力を感じるために、魔力を放出するという訓練をして、[魔力放出]という、明らかに使わないようなスキルを獲得した。
午後9時、就寝
魔力0、体ボロボロ、毎日気絶するように寝た。
他にも、[暗視]というスキルを獲得するために、徹夜したり、いろいろした。
……これ、絶対に5歳児にやることじゃないだろ。
そして迎えた鑑定の儀式。
「それでは、水晶を触ってください」
「はい」
触った瞬間水晶が輝き、俺にとっては見慣れたもの……ステータスが出た。
名前 アル Lv10
職業 神童0/10
HP 350/350
MP 600/600
STR 200
DEF 150
INT 350
RES 210
AGI 170
LUK 100
ユニークスキル スキル合成Lv1
虹魔武闘術Lv1
スキル
HP変換Lv3 双剣術Lv2 斧術Lv2
槍術Lv2 刀術Lv1 大剣術Lv1 鞭術Lv1
逃走Lv1 鎌術Lv1 投擲Lv2
回避Lv1 魔力放出Lv3 疲労耐性Lv3
魔力節約Lv1 光魔法Lv1 闇魔法Lv1
付与Lv1 暗視Lv1 遠視Lv1 魔力視Lv1
HP自動回復Lv1 MP自動回復Lv1
魔法
虹弾 魔力弾 魔力察知 身体強化
着火 水生産 そよ風 土生産 光源
闇影 火弾 水弾 風弾 土弾 光弾
闇弾 火壁 水壁 風壁 土壁 回復
麻痺
称号 転生者 ユニークスキル保持者
早熟 神童 多才 真・魔法使い
全属性保持者 万武
俺は、前まで使えてた魔法を再取得し、
光魔法と闇魔法まで覚えていた。
「な、なんと凄まじい……、すぐに、すぐに王都に送らなければ!」
……これでやっと地獄の日々から開放される。
俺は、ミアに遅れて王都に行った。
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