第9話 エピローグ ※続きます
「ここは、……どこだ」
俺は、ベットで寝ていた。
ここは、俺の部屋だった。
「……そうだ! ミアは、イタッ」
勢いよく立ち上がろうとしたら、激痛が走ったので動けなかった。
「アル? 起きたの!」
物音で俺が起きたことに気づいたのか、母さんがきた。
赤ちゃんを抱いて。
「母さん、その子もしかして」
「ええ、アルの妹よ。アルはお兄ちゃんになったのよ」
やっぱり!
ついに生まれたのか。
そのことについて、いろいろ聞きたくなったが、今は我慢する。
「ミアは、どうなったの?」
「あら、そこにいるじゃない」
ん? ベットを見てみると、俺に覆いかぶさる形で、ミアが寝ていた。
「ミアちゃんはね、アルより早く起きて、
それから毎日必死に看病してくれたのよ。起きたら、ちゃんとお礼を言いなさい」
そう言って、母さんは出ていった。
しばらく俺とミアだけの時間がすぎる。
取り敢えずステータスを見てみる。
名前 アル Lv10
職業 変更可能
HP 350/350
MP 600/600
STR 200
DEF 150
INT 350
RES 210
AGI 170
LUK 100
ユニークスキル スキル合成Lv1
虹魔武闘術Lv1
スキル HP変換Lv1
魔法 虹弾
称号 転生者 ユニークスキル保持者
早熟 神童 多才
ステータスが全て10倍になっているが、あまり実感はない。
それよりも、今まで何もなかった職業が、変更可能になっている。
さっそく押して見る。
職業変更リストーーーーーーーーーーーーー
見習い剣士、見習い弓士、見習い暗殺者、
見習い棒使い、見習い格闘家、
見習い魔法使い、見習い農家、見習い鍛冶師
見習い空師、見習い細工師、見習い解体師、
神童、合成師、虹魔法使い、虹魔格闘家
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
……思った以上に色々あった。
取り敢えず、どの職業につくか考える。
まず[虹魔格闘術]を消さない限り、再取得できない見習い系はなし。
合成師は、そんな頻繁に[スキル合成]をしないと思うから、却下。
残った中で考える。
おそらく神童は、称号から見て、スキル成長率とかの、成長率が凄いと思う。
虹魔法使いと、虹魔格闘家は、魔法特化、物理特化だと思う。
これらを選べば、唯一の戦闘スキルである、
[虹魔格闘術]をさらに強くできるだろう。
俺は悩んだ末に、
「神童にするか」
神童に決めた。
理由は、いくつかある。
1つは、[スキル合成]をするために、またスキルを集める必要があるからだ。
2つは、忘れてるかもしれないが、俺は5歳児だ。
精神年齢はともかく、5歳児の俺が何度もこんな戦闘をするとは、思えない。
だから、俺は神童にした。
【職業を神童に変更しました。
スキル[スキル成長率2倍]
[ステータス成長率2倍]を取得しました。
このスキルは、10歳になると職業と共に排除されます】
思った以上に有能なスキルを取得した。
これでスキル成長率7.5倍、ステータス成長率4倍、Lv成長率1.25倍となった。
色々と凄まじい。
まあ5歳でまでに魔法を習得して、10歳までにレベルを10に上げてやっとなることができるのだから、妥当だと思う。
「うーん」
そうこうしているうちに、ミアが起きてきた。
「……アル……起きたの!」
「アル! 良かった」
「看病してくれてありがとう」
「良かった、良かった、本当に良かった。 私のせいで死んだらどうしようって……」
ミアは、泣いていた。
「ごめん、本当に」
「いいの。私のために戦ってくれたんでしょ」
そうして、俺は、ミアといろいろ話した。
お互いにどうやって生き残ったのかとか、心配だったとか、
あとは、俺が寝ている間にいろいろあったと聞いた。
そして、
「私ね、[賢者]っていうユニークスキルがあってね、王都に行くことになったんだ」
ミアが、村から出て行くことになっていた。
第一章完
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もう一度言いますが、続きます。
ちなみに職業欄の見習い空師とは、木を切る人のことです。
よろしければ、「〇〇が良かった」「〇〇が悪かった」というようなことがあったら、ぜひ教えて下さい。
次の作品に活かすか、第二章以降に活用させていただきます。
あとついでに、応援♡とレビュー☆を出来れば、よろしくおねがいします。
僕のやる気の源となるので。
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