急展開

目が覚めると僕はふかふかの上にいた。心地よくて、もう一度眠ってしまいそうになる。

暫くふかふかを堪能していると、ガチャっという音が聞こえ、人の入ってくる気配を感じた。扉の方に目を向けると、男の人がいた。誰か分からなくて、じーっと見てると男の人が近寄ってきた。


「大丈夫か?時折熱を出しながら3日間も眠っていたが……。取り敢えず医師を呼ぶから少し待ってくれ。」


何を言われたのか理解出来ず、呆然とする。

3日も寝てたのか。こころなしかいつもより身体も軽い気がする。…………医師?医師を呼ぶって言われた気がする。何で医師?実験でもするのかな。僕が混乱している間にまた扉が開き、白衣をきたお兄さんが入ってきた。


「こんにちは。私はエドワード、みんなからはエドと呼ばれてるよ。今から診察させてもらうから、大人しくしててね。」


そういった後、エドワードさんは何かいろいろして、僕の身体を調べてた。


「うん。大分痩せているし、傷だらけだし、不健康そのものだけど、安静にしていれば時期に治るよ。暫くは薬を飲んで貰うことになるかな。」


ぼーっとしている間に終わったらしく、安静にしてあるように言われた。この人達があの人みたいに暴力を奮ってこないことは分かったけど、誰なんだろう。何か高そうな服着てるし、僕がさっきからずっといるベットもふかふかだし、意味がわからない。ますます混乱する。


「ああ、すまない。自己紹介し忘れていたな。私はラインハルト、周りからはライと呼ばれてる。あの部屋から、君を保護したんだ。君は?自分の名前を言えるか。」


名前………。自分が呼ばれてたやつでいいのかな?


「狐……クズ……出来損ない……悪魔……失敗作……」


どれが名前か分からないので、取り敢えず僕に向けて言われた言葉を片っ端から言っていく。


「まて!もういい、もういいから。それは名前とは言わない。だから、、俺達が君に名前をつけてもいいか?」


あれ?名前じゃなかったぽい。名前なくても別に困らない気がするけど、まぁつけてくれるならつけてもらいたいかもしれない。そう思い頷く。


「ありがとう。名前はまた後で考えるとして、私の家族を君に紹介させてもらいたいんだが、、、この部屋に入れても?」


この部屋はラインハルトさんのものなのに、何で聞いてくるんだろう。まあいいか、と頷くと、何かたくさんの人が入ってきた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る