side ???

その出会いは突然だった。


友人に頼まれてある屋敷の調査をしていた俺は、やっと決定的な証拠を手に入れ、その屋敷の主人を牢屋にぶち込むことが出来た。

尋問を後回しにし、取り敢えず屋敷の内部を調べていると、ある部屋をみつけた。そこに、この少年が居た。傷だらけで、血まみれで、生きることを諦めたような虚ろな目をした少年を放っておけず、思わず抱き上げてしまった。

(この子を此処に置いておくことは出来ないし、一先ず連れて帰ろう。)

そう思った俺はそのまま引き返し、家族の待っている家へと帰った。

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