第9話 人工肛門になったお話 3(便の話)
<ここでご存知ない方に新しい知識を>
※リアルな話が苦手な方はご遠慮ください。
人工肛門に付けている袋は1つ700円前後で4日前後で付け替えます。
袋の中の便は1日に3回か4回は捨てていました。
袋の下に出すところがあってトイレで捨てます。
袋の下がクルクル巻いてあって最後はマジックテープで止めています。
便は便意に関係なくダラダラ出たり食後に出たり、好き勝手に出ます。
でも食前は出ませんので袋を替えるのは食前がいいです。
袋を外した途端に出たら面倒な上、家族に不快感を与えてしまいますから。
袋を外してお風呂に入ってもいいのですが、私は袋を付けたままお風呂に入り、お風呂から出たら袋を取り替えていました。
万が一お風呂の中で便出てしまったらと思うと袋を外しては入れませんでした。
袋を取り替える時には専用のノリを溶かすスプレーを使い肌にピッタリと付いたノリ面に振りかけ少しずつ剥がします。
袋のノリ面は貼る絆創膏に使われている成分で出来ておりとても高価なものだそうです。(看護師の話)
肌が荒れることはありませんでした。
3ヶ月のつもりが5ヶ月に延びたので自己負担も増えました。袋が700円で4日。
貼り方がまずいと2日でノリが剥がれることもあり、専用の剥がすスプレーも値段が高く、トータルで1ヶ月に5000円以上の出費が自費になります。
人工肛門は出来立ての頃は皮膚の周りから出血がダラダラと止まりませんでした。
腸は真っ赤で、いかにも内臓って感じです。
触っても神経がないので何も感じません。
腸を出している皮膚の周りは便が付くので荒れやすいのですが、装着する袋の装着部は出ている腸の直径を計りなるべく出ている腸の根元の形を真似てハサミで切って作るのでほぼピッタリです。
私の人工肛門はわりと大きくて、それなのに根元は小さかったので袋の装着部の口が小さくて、付ける時に出ている腸をムギュムギュって押し込む感じでした。
人工肛門の洗い方はズボンにビニール袋を挟んで(便が出た時に受けるため)泡石鹸で優しく撫で洗いして拭き、その後、洗面所のシャワーで流し、ティッシュで拭いて終わりです。
周りから血が出ていても消毒はしてはいけないと言われました。
最近は消毒はしてはいけないのです。
大切な菌まで殺してしまうとか。
お子さんも怪我をした時は消毒ではなく、水洗いか優しく石鹸で洗うのが正解みたいです。
つづく
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