ここまでの登場人物・用語紹介その2

※注意 第5話~12話までのネタバレを含みます。


~登場人物~


中島義行なかじまよしゆき

 主人公。異世界行けなかった人。神様から授かった能力でお助けマンをする。元はあくまで一般人なので、人と戦ったりするなどという経験は無く、体力も一般的な人間であり、また、戦闘する技術も当然のことながら持ち合わせていない。しかし、神様に与えられた能力を駆使し、周りの協力も得て、自らの力で打開しようとしたり、困難に対して一本気に取り組む一面もある。

 (新しく開花した能力に関しては用語紹介にて)


飯田いいだ  (いまだに作者に名前を決められていない)

 主人公の友人♂。部屋が汚かったが、主人公に部屋の整理を手伝って貰った。

 主人公はそのおかげで、<<膂力のカルマ>>を開花することになる。

 第11話で再登場し、中島、村瀬、笹江の3人で生活する事になった主人公に対して、新しい住居の提案を持ち掛けにやってきた。絵を描くのが趣味で、自分の趣味に対して一生懸命になれる所は、主人公からも評価されている。なお、モテない。


村瀬むらせめぐみ

 本作のヒロイン枠。物語上ではさほど説明されていないが、現実世界で活動する役目をになう者として、ある程度の戦闘技術を備えている。作中では、防御魔法、切断魔法、探知魔法、転移魔法(異物のみに使用)の4種類の魔法を使用している。対人戦において格闘を行うこともあった。主人公に対しては、(普段は)頼りないけど(こと、危機に直面した時においては)頼りになるヤツと思っている。美人さん。


笹江ささえマリ

 第6話で登場した、アーティファクト(人工異物)を核とするゴーレム。(女性)

 主人公達を、自分に対して害のある存在と認識し戦闘行動に及んだが、実は敵ではない事が分かり、元となる異世界に送り返された。

 が、第10話で、村瀬めぐみは現実世界での活動を行うにあたり、人員不足の問題を異世界の組織に要求した所、異世界側の組織も人手不足らしく、代わりとなって村瀬めぐみのサポート役として現実世界に派遣されてくる事となった。

 (その際に、村瀬めぐみにより笹江マリと命名された)

 本体は核となるアーティファクトではあるが、活動するにあたって、人型の外装を使用している。見た目は普通の人間にしか見えず、美人さん。

 元の世界では、生活用ゴーレムとして人間の手助けを行っていたが、戦争に駆り出される際、戦闘用の外装に無理やり入れ替えられ、戦争をしなければならないという強制命令を与えられてしまった。そのため、戦闘用として改造されており、格闘技術や異能力が追加され、物体を操作し、飛ばすなどの能力が備わっている。なお、強制命令は、異世界に帰還したときに、村瀬めぐみの仲間たちに解除されている。

 本来は争いを好まない性格ではあるが、現実世界で活動する村瀬めぐみに、時間と共に朽ちて滅びる運命から助けられた事に恩を感じ、再び現実世界において活動する事となる。


~現実世界の能力者たち~


田中たなかさん

 第7話で登場。つい最近、能力に目覚めたおじいちゃん。若い頃に奥さんと旅行に行った時に、記念に買ってきた珍しいお土産を異物と知らず入手してしまう。奥さんが他界後、遺品を整理していた時に出てきた異物(作中ではそのような直接描写は無い)を、思い出として残すか、捨てるかを考えている時に、異物と共鳴してしまい。能力者となってしまう。能力は、自分が記憶した思い出を、異物に対して記録として残しておく。異物に収納された記憶を、能力者本人(田中さん)と、リンクする事で、普段忘れてしまうような記憶や昔の思い出も、明確に、映像として頭の中に思い描く事ができる。なお、付近にいる人間にも影響を及ぼし、能力者(田中さん)が見ている映像と全く同じものを共有してしまう。しかし、異物を所有する危険性(犯罪組織に狙われる可能性)を主人公に指摘され、自分の思い出は自分だけのもの。他人に見せるものではない。と決意を露わにし、村瀬めぐみの協力も得て、異物は異世界に送り返され、能力者ではなくなる。

 ちなみに、探知魔法に関して言うと、田中さん本人と異物との共鳴が行われるまでは、異物そのものが異物としての性質を現わしていなかったため、探知魔法に引っかからなかった。ゆえに、今までその異物の存在は隠匿されてきていた。


名称不明の男その1

 精神操作系能力者。第10話で登場。触れた相手の精神を操作する能力。自らの視界に収めている範囲でしか操作をする事ができない。

 作中では、村瀬めぐみとの間に割って入ってきた人影(笹江マリ)のせいで、村瀬めぐみを捕らえていたほうの操られた人間の手が止まってしまい、その瞬間を逃さなかった村瀬めぐみに拘束から脱出する機会を与えてしまう事になった。村瀬めぐみに異物を回収されており、能力者ではなくなっている。


名称不明の男その2

 肉体操作系能力者。第10話で登場。触れた人間の攻撃力を強化する能力。強化できる対象は一人まで。自分に対して使用する事もできる。

 名称不明の男その1と組み、二人組として行動していた。村瀬めぐみを捕らえた人間に対して、強化能力を使用していた。その1と同じく、村瀬めぐみに異物を回収されており、能力者ではなくなっている。


~用語~


カルマ

 主人公の能力。困っている人を助けてあげると、その事象に関する能力を自分のモノにできる。能力の取得は1日1回まで。

 能力を使用する時は、心の中で<<〇〇のカルマ>>と念じる。


<<治癒ちゆのカルマ>>

 即死に繋がる怪我でなければ、問題なく治す。普通の人間である主人公は怪我をする機会が多く、最も使用される回数が多い。


<<膂力りょりょくのカルマ>>

 重い物であろうと持ち上げる膂力を発動できる。つまりは筋力向上の能力である。

 作中では重いものを持ち上げるほかに、その膂力を生かして、能力者を捕まえるための手段として使用したりした。


<<疾走しっそうのカルマ>>

 非常に速く走ることができる能力。代名詞通り、走るという事に対して能力の向上条件が加わっており、普通の人間ならばバランスを崩してしまうような姿勢であったとしても、文字通り走り抜ける事ができる。そのため、どんなに速度を上げたとしても外的要因が無ければ転ぶことは無い。作中では、その能力を応用して高跳びを試してみた所、大空まで飛ぶとは思わず。主人公の予想以上に飛んでしまう事となった。


異物

 異世界から現実世界に流れて出現する。異物は複数存在し、出現経路は不明。第9話で、異能力を発動しない異物も存在する事が、村瀬めぐみの発言により明らかになった。(その異物は村瀬めぐみの所有物)

 現在の作中で登場する異物は4つに分類されている。

 (1)人間に能力を与える能動的タイプ(探知魔法に引っかかる)

 (2)人間に能力を与えるが、共鳴するまでは異物としての性質を現わさない受動的タイプ(共鳴後なら探知魔法に引っかかる)

 (3)異物ではあるものの、何も能力がないタイプ(村瀬めぐみの所有物)

 (4)アーティファクト(人工異物)と分類される、特殊なタイプ。こちらは1~3の異物とは違い、明確な目的として、異世界人により作られたモノ。逆に1~3の異物は、どういった経緯で作られたか分からないものとして分類される。

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