第3話 武器屋

「ここは魔王と魔王の店だよ」

もっとひねろう?


「要するに魔王を装備するんですよね?」

僕は推測でそう訊いてみた。


「…兄ちゃん、大丈夫かい?」

え、違うの?


「あっちに公園があるから少し休んだほうがいいよ」

そう言って店員は公園を教えてくれた。要するに追い出された。


僕はぼんやりと公園のベンチに座った。


「めしくれ」

誰かがそう言った。見たらさっき買ったヒヨコの魔王だった。


「しゃべれたのか」

僕は驚いて話しかけたが


「めしくれ」

どうもそれしか言えないらしい。

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