第7話 清楚系美少こそ誰もが憧れる存在である
今までずっと背負っていたベースケースを正面にある机の上に置かせてもらい、そのままソファに腰を降ろすとあまりのふっかふかの感触に俺は思わず声を上げてしまった。
「うおっ!?ふっかふかだなこのソファ・・・!!」
「そうでしょ〜!!」
「うおっ・・・!?ビックリした・・・。急に飛び込んで来るんじゃねぇよ」
あまりのソファの感触に思わず声を上げていると、何一つ躊躇すること無く美優が俺の横に飛び込んで来た。
今さっき会ったばっかりの男の横に躊躇無く座るなんってコイツには警戒心と言うものは無いのか・・・。
一応、まがりにもアイドルなんだから、そうゆうことには気を付けた方がいいと思うんだがな・・・。
「・・・・・・ねぇ、美優をいやらしい目で見るのはやめてくれない?気持ち悪いんだけど・・・」
「なあっ!?そんな目で見てないですって!!」
「ふーん、見てないんだー。別に私は零ちゃんにならいやらしい目で見られてもいいんだけどなぁー」
「お・・・おい!!まじで、頼むからこれ以上余計なことを言わないでくれ!!これ以上話がこじれたら本当に修正できなくなるから!!」
「むぅー。零ちゃんがそこまで言うなら分かったよ」
俺と美優がそんなことを話していると、芹香先輩が冷たい目で俺に向かってそう言い放ってきた。
俺は、これ以上芹香先輩の機嫌を損ねたらヤバいと思い慌てて訂正していると美優が横から余計なことを言い始めた。
そして、美優のこの一言で芹香先輩の機嫌は更に悪くなってしまった気がした。
本当に何なんだよ・・・コイツは・・・。悪ふざけにも程があるだろ・・・。
「あ・・・あの。わ・・・私のことも、い・・・いやらしい目で見てもらっても大丈夫ですよ!!」
本当にこれ以上芹香先輩の機嫌を損ねないように、美優にこれ以上余計なことを喋らせないように注意をしていると、いつの間にか芹香先輩の隣りに座っていた長い黒髪をポニーテールにまとめた女の子が立ち上がり顔を赤くしたままとんでもない発言を口にした。
「お・・・大鷹さん?」
「渚っち・・・急にどうしたの?」
「渚・・・。何か変な物でも食べた?」
この、女の子のトンデモ発言に対してプロデューサーさん、美優、芹香先輩はそれぞれ驚きを隠せない様子だった。
それにしても、この女の子は一体誰なんだろうか・・・?とゆうか、いつの間にこの部屋に入って来て芹香先輩の隣に座ったんだろうか・・・?
「・・・・・・えーと、そもそも君は一体誰だい?とゆうか、いつの間にこの部屋に入って来たんだ?」
「は・・・はい。わ・・・私の名前は大鷹渚って言います!!歳は十六歳です!!この部屋に入って来たのはついさっきです!!」
「な・・・なるほど、大鷹さんって言うのか、取り敢えずよろしくな」
「は・・・はい!!よろしくお願いします!!あ・・・後、私のことは美優ちゃんみたく気軽に下の名前で呼んでください!!」
満面の笑顔がとても魅力的で可愛い彼女の名前は大鷹渚と言い、歳は俺より一個下で美優と同い歳のた十六歳らしい。
それにしても、この子も美優と同じく初対面の男に下の名前で呼ぶようにお願いするなんって最近のアイドルはあまりそうゆうことを気にしないんだろうか・・・?
でもまぁ、この渚もアイドルだけあってやっぱり凄い可愛いよな・・・。特に渚は笑顔の破壊力が半端ないな・・・。こんな笑顔を見せられたら誰だって即昇天するだろうな・・・。
芹香先輩はクールな所が売りで美優は元気ハツラツな所が売りだけど渚は笑顔と清楚な雰囲気が売りだな・・・。
「・・・・・・ちょっと、零時」
「いや、だから違いますって芹香先輩!!」
せ・・・芹香先輩?。渚の陰に隠れて俺を睨むのはやめてくれませんか・・・?そして、お願いだからその誰もが凍るだろう冷たい雰囲気をしまって欲しいんですけど・・・。
でも、確かに芹香先輩が考えてることは分かるよ・・・。うん。芹香先輩だって自分の大切な仲間をいやらしい目で見て欲しくないよな・・・。でも、これだけは信じて欲しいんだけど、決して俺は美優と渚をそんな目で見ては無いんだ!!。
とそんなことを思っていても、芹香先輩には絶対に届かないし、このまま放っておいたら芹香先輩にやられる可能性もあるし、ここは気付かれないように話題を変えないといけない・・・。うん。
「ま・・・まぁ、そうゆう話は一旦置いといて・・・。芹香先輩達が参加してるウェディングドレスプロジェクトってどれぐらいの人数が参加してるんですか?」
「・・・・・・この、ウェディングドレスプロジェクトには十八名のアイドル達が参加しています」
「な・・・なるほど。結構参加してる人が居るんですね」
「はい。今回のプロジェクトは人数の多さを表に出して行こうということになってるんですよねーー」
俺は、話題を変える為に芹香先輩達が参加しているウェディングドレスプロジェクトに参加しているアイドル達の人数を聞いてみた。
すると、今までニコニコと笑っているが一切口を開いていなかった小早川さんが答えてくれた。
なるほど。このプロジェクトに参加しているアイドル達の人数は十八人か・・・。結構多いんだなぁ・・・。まぁ、この部屋の広さからしてそれぐらいの人数がいても可笑しくないか・・・。
ってか、それにしても芹香先輩や美優達並の美少女を十八人も集めたのは本当に凄いよな・・・。
流石、大手の芸能事務所だけあるよな・・・。
「そして、今更に何ってしまうんですが、一つだけ海道君に謝りたいことがあるんです」
「謝りたいことですか・・・?」
「はい。実は今日は本当なら私と不二プロデューサーと海道君の三人で今後のことを話し合う予定だったのですが・・・、こちら側のミスで芹香ちゃんと美優ちゃんと渚ちゃんのレッスン時間とブッキングしてしまいこんな形になってしまったんです」
「あー、なるほど」
なるほどな。何で、あの時美優が小早川さんと一緒に来たのかずっと謎だったけど今小早川さんの話を聞いて解決したな。
恐らく、美優だけが早くこの部屋に来て暇だったから俺を迎えに行く小早川さんに着いて来たんだろうな・・・。
まぁ、それにしてもこの中で一番最初に出会ったのが明らかにカロリーを多く消費するだろう美優だったのは本当についていなかったな・・・。
普通に最初に会うなら、天使の笑顔を持つ渚が良かったな・・・。渚なら普通に話していても疲れるどころか癒されるだろうしな・・・。
「改めて、この度は申し訳ありませんでした。本来ならこんなことが無いように私達が予定を作るはずだったのですが何かの手違いがありこんなことになってしまいました」
「いやいやいやいや!!そんなこと気にしないで大丈夫ですよ!!」
小早川さん同様今までずっと黙っていたプロデューサーさんも口を開き俺に向かって頭を下げてきた。
どうやら、このプロデューサーさんも意外と苦労人らしいな・・・。
「そ・・・それにしても、他の人達はどうしたんですか?一応、今日はレッスンの日なんですよね?」
「えーと、確か蘭ちゃんと朱里ちゃんと珠莉ちゃんと杏ちゃんと音央ちゃんと美優莉ちゃんと希望ちゃんとオリガちゃんは休みだったよね?」
「そうね。後、カミリアと萌音と真奈美もね」
「香苗ちゃんと琴葉ちゃんは私達と同様レッスン中だったよね」
「・・・なるほど。三人の話をまとめると大体の人は今日は休みで他の数人はレッスン中だと」
何気なく他の人達のことが気になり聞いてみると、三人の口から知らない名前が沢山出てきてしまった・・・。
その内、何人かは何処かで聞いたことがある名前だったがほとんどが聞いたことが無かった為どう反応すれば良かったのか分からなかった。
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