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・・・っ・・・っう・・・うーん・・・・・?


なんか眩しいなと感じながらゆっくり目を開けた。視界が少しずつ鮮明になっていく。


・・・・・???


思わず何回も目をこすり辺りを見回す。


一体どこだここは?


木の床に横たわっている私の周りは黒い鉄の柵で覆われていた。斜め上に小窓がありそこから眩しい光が降り注いでいる。


目が覚める直前までは夜だった訳だからあれから半日は気を失っていたんだろうか?


『・・・お主、そこで何をしておる!』


まだ頭が完全に回っていない状態で聞きなれない言葉が突然耳に入ってきた。


・・・お主?


おぬしってなんだよと思いつつ声の方を向くとテレビの時代劇でしか見た事が無いザ、お侍さんが怖い顔をしてこっちを見ていた。


『不審者が出たぞ!であえであえ~!!!』


お侍さんの大声と共にダダダダと足音が増えていきお侍さん2号、3号という風に大勢のお侍さんが私の元に集まってくる。後ろの方には着物を着た女性もいるようだ。


『今一度聞く。お主、一体何者だ!』


険しい顔をして聞いてくるお侍さん1号がふざけているようには見えなかったけど、だからってこの状況は到底理解出来ない。


刀を触りながら近づいてくるお侍さん1号に得体の知れない恐怖を感じながらも私は身動きがとれないでいた。


ど、どうしよう・・・私、刀で切られるの?このまま、死んじゃうの??そんなの嫌!誰か、助けて!!!


その時だった。


『騒がしいな。何があったのだ!』


後ろの方から他のお侍さんとは少し違うキラキラな着物と袴を着た男性が現れた。


『時継(ときつぐ)様!今しがた小さな物音が聞こえたのでこちらに来てみると見知らぬ女が牢屋の中に入っておりました!』


『ほぅ・・・。』


キラキラな男性はこちらに目を向ける。


これが私と時継様との出会いだった。


というか、ここって牢屋の中だったんだ。目を凝らすと外側に鍵がかかっているのが見えた。


『・・・鍵をよこせ。』


『し、しかし時継様!』


『いいからよこせ。私の命令が聞けないのか?』


お侍さん1号が渋々時継様に鍵を渡す。


ガチャ。


鍵が開けられ時継様がゆっくりと私に近づいてきて腰を下ろした。


『そなたは・・・ここで何をしておる??』


お侍さん1号とは違う、言葉に優しさが感じられた。私が怯えていたのを感じとってくれたのだろうか。


『・・・っ、痛っ。』


時継様の存在に少し安心した私はその瞬間に鈍い痛みに襲われた。


どこでぶつけたのか、はたまた落ちたからなのかは分からないが知らない内に左の足首を捻挫してしまったようだ。ぶよぶよに足が腫れてしまっている。


『怪我をしているではないか!おい!すぐに医者を呼べ!』


『え・・・ちょっと!』


そう言うと時継様はさらっと私をお姫様抱っこして牢屋から出してくれスタスタ立派な部屋に連れてってくれた。


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