2話

 汐莉は昨日、助けて貰った事を思い出していた。

(昨日助けてくれた人 かっこよかったなぁ)

 しばらくボーッとした 汐莉は顔を洗いに洗面所に向かった。

 顔を洗い終わると、朝ごはんを作りにキッチンに行き冷蔵庫の中を確認すると賞味期限まじかのヨーグルトが入っていた。

「やばっ 放置しすぎた」 

 朝ご飯はギリシャヨーグルト 目玉焼き ソーセージ ラスク 飲み物にスムージー

「いただきます」

 朝ご飯を済ますと洗面所に行き、制服に着替え学校に行く準備をした。

 家を出て駅に向かい来た電車に乗り学校に向かう。


 今日から新学期 

学校へ行きクラス表を見て教室に行くと聞き覚えのある声が聞こえてきた。

「おっ 葵唯 今日は早いやん」

「今日は早く起きれたからな」

「めずらしっ 葵唯が早く起きんの」

「昨日バイト終わりに色々あったからな」

「そっか色々あったんか なんかあったらゆえよ」

「ありがとな」

 汐莉は会話を耳にしながら自分の席に着いた。

 汐莉が席に着くと、

「しおりーん おっはよー」

 勢いよく教室に入ってきたのは、 藤ノ森寧々ふじのもりねねだ。

 寧々はいわゆる陽キャで巨乳(とにかくモテる)この前も別の高校の男子から告白されたとの噂だ。

「おはよ寧々、また告白されたってほんと?」

「ほんとだよ、今は恋人作る気がないからって断ったけど」

「モテる女は罪だねぇ~」

「もう!からかわないで!」

 そんなこんなで呼び鈴が鳴った。

「じゃあそろそろ席戻るね、またあとで」

 呼び鈴が鳴ると同時に担任の先生が入ってきた。

「はーい  席について」

 担任の先生の声で喋っていた生徒たちは自分の席に着いた。

 生徒A「なんか今日の先生見た目気合入ってない?」

 生徒B「たしかに、まぁでも新学期だからじゃない?」

「えー唐突だが、今日から新しく来る先生を紹介する」

「こちら副担任の鹿島咲奈かしまさな先生だ」

「鹿島です、今日からよろしくお願いします」

 生徒C「かわいくね?」

 生徒D「それな、めちゃくちゃ美人」

「はいそこ、聞こえてますよ。授業中はしゃべらない」

「はーい、すいませーん」

 注意された生徒はテンションが上がっていた。

「なにかあれば鹿島先生にいってな~」

「先生めんどくさいからでしょ~」

 髪を金色に染めたギャルの生徒が言う

「今日はここまで、お前ら気を付けて帰れよ~」

 そう言うと担任の先生は教室から出て行った。

 今日は連絡事項だけだったので半日で終わった。 

 授業が終わるとバイトに向かう男子高生、彼氏のとこに急いで行く女子高生達が教室を出ていく。

 汐莉が帰る準備をしてると寧々が

「しおりーん この後暇?」

「空いてるけどなんで?」

「カラオケに行きたいんだけど」

「いいけど」

「しおりん ありがと~」

 寧々は一緒に行けるのが嬉しいのか汐莉に抱き着いていた。

「ちょっ 苦しいからやめて」

「いいじゃーん 減るもんじゃないし」

「行くなら早く行こっ 」

 汐莉は寧々にそう言うと教室から出て行った

「待ってよ~ しおりーん」

 寧々も汐莉の後を追って教室から出て行った

 学校を出て駅に向かう

 学校から駅まで向かい来た電車に乗る 

 2人は揺られること約20分目的地の最寄駅に着いた。

 駅から歩いて約10分目的地であるツインゲートに着いた。

 ツインゲートはゲームセンター、映画館などがある施設だ。

 カラオケがあるのはパチンコ店が入ってる建物の2階にある、

 エスカレーターに乗り2階に行き受付に行く

 受付に向かって歩いてるとこちらを見る視線を感じ

 寧々が汐莉に、

「しおりん めっちゃ見られてるじゃん」

 と小声で話しかける

「違うよ~ 寧々が見られてるんだよ~」

 2人はそう言いながら受付向かった

 受付を終わらし部屋に入る

 部屋に入ると寧々は

「人のことじろじろ見るとかマジ無理」

 と少し不機嫌になっていた

「まあ そうだけどさ せっかくカラオケに来たんだし歌お」

 汐莉はそう言ってデンモクに手を伸ばした。

 デンモクにログインをした。

 デンモクにログインをすると採点履歴がみれるから汐莉はいつもログインしていた。

 汐莉がログインをしてデンモクをテーブルに置くと、寧々が汐莉に話しかけた。

「飲み物入れてくるけど何飲む〜」

「爽健美茶でお願い~」

「おっけ~ 入れてくる~」

 寧々はコップを持って部屋を出た。



 部屋を出た寧々はドリンクバーに来た。

 ドリンクバーで爽健美茶とカルピスを入れた。

 ドリンクバーで飲み物を入れ、部屋に戻ろうしたら覇気の感じない男子高生がドリンクバーに来た。 

 覇気のない男子高生は寧々と同じ制服を着ていた。

(同じ制服着てるってことは同じ学校の人なんだ)

 寧々はそう思った。


 ドリンクバーから部屋に戻ると汐莉ドリンクバーで見かけた男子高生のことを話した。

「髪ちゃんとセットしたらモテるよあの男子」

「そうなんだ」

高円宮たかまど君と一緒にいる男子だよ。 確か、二条葵唯にじょうあおいって名前」

「高円宮君って誰だっけ?」

「えっ! しおりん 高円宮君しらないの?!」

「高円宮颯一郎 運動神経よくて女子から人気の男子だよ」

 寧々は汐莉に颯一郎について話した。

「そうなんだ 知らなかった」

「しおりんって男子に興味持たないよね~」

「そんなことないよ 私だって彼氏ほしいって思うよ」

 汐莉は寧々にそう言った。

「カラオケに来たのに一曲も歌てないじゃん」

 寧々はそう言うとデンモクを手にし曲を選び始めた。

 選んだ曲はofficial〇男dismの『Cry 〇ady』だった。

 寧々は気分よく歌っていた。 

 汐莉は寧々から聞いた男子のことを考えていた。

(高円宮君と一緒にいる二条くんが助けてくれたんだ。 会ったらちゃんとお礼言わないと)

 汐莉はそう思いながら、寧々の歌を聴いていた。





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おれが好きになった子は元メイド様 八咫烏 @Yatagarasu102

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