第1話

朝起きると葵唯は昨日の出来事を思い出し悶えていた。

『うわぁぁぁぁぁ この子の彼氏って』

数分悶えた葵唯は顔を洗いに行った。

「てかマテ茶ってなんだよ」

顔洗い終わり、ふと冷静になった葵唯は朝ごはんを作りに行った。

「今日は早く起きたしちゃんと朝ご飯つくるか」

朝ご飯は卵焼き 鮭 しじみの味噌汁 ほうれん草のゴマ和え飲み物にマテ茶

「意外とマテ茶ってうまいんだな...」

いつもは直前まで寝ているからパンで済ますことが多い。

ご飯を済ますと制服に着替えて学校に向かった。


今日から新学期 

学校へ行きクラス表を見て教室に行くと

「おっ 葵唯 今日は早いな」

葵唯に話しかけているのは 高円宮颯一郎たかまどそういちろう

颯一郎は運動神経抜群だが運動以外は全然出来ない残念な奴だ。

「今日は早く起きれたからな」

「めずらしいな 葵唯が早く起きるのは」

「昨日バイト終わりに色々あったからな」

「そっか 何かあれば言えよ」

「ありがとな」

颯一郎との会話が終わり席に着こうとしたとき昨日助けた女の子を見かけた。

「颯一郎 あの女の子って」

「あー 西園寺さいおんじか 西園寺がどうかしたのか?」

「いや なんでもない」

彼女の名前は、西園寺汐莉さいおんじしおり

西園寺はクラスで一番可愛いと言わるほどで勉強は出来るが運動は苦手な子だ。

席に座ると呼び鈴がなった。

呼び鈴が鳴ると同時に担任の先生が入ってきた。

「はーい  席について」

担任の先生の声で喋っていた生徒たちは自分の席に着いた。

生徒A「なんか今日の先生見た目気合入ってない?」

生徒B「たしかに、まぁでも新学期だからじゃない?」

「えー唐突だが、今日から新しく来る副担任の先生を紹介する」

「こちら副担任の鹿島咲奈かしまさな先生だ」

「鹿島です、今日からよろしくお願いします」

生徒C「かわいくね?」

生徒D「それな、めちゃくちゃ美人」

「はいそこ、聞こえてますよ。授業中はしゃべらない」

「はーい、すいませーん」

注意された生徒はテンションが上がっていた。

「なにかあれば鹿島先生にいってな~」

「先生めんどくさいからでしょ~」

ギャルが言う。

「今日はここまで、お前ら気を付けて帰れよ~」

そう言うと担任の先生は教室から出て行った。


今日は連絡事項だけだったので半日で終わった。


帰る用意をしていると、颯一郎が

「葵唯 半日で終わったしご飯食べてからカラオケに行かん?」

「ええよ 行くか」

葵唯と颯一郎はファミレスで腹ごしらえをするとカラオケに向かった。

「カラオケ久しぶりだな」

「やなー」

「飲みもん入れてくるわ」

「行ってら」

葵唯は颯一郎に言って部屋を出てドリンクバーに行くとこの間助けた女の子を見かけた

西園寺さんだっけ?  西園寺さんもカラオケに来るんだ  意外だな

葵唯は飲み物を入れ部屋に戻った。

部屋に戻ると颯一郎は曲を選んでいた。

颯一郎が選んだ曲は『Cry Baby』だった。

「おっ Cry Babyか」

颯一郎が歌い始めると葵唯は

そういや颯一郎運動以外何も出来なかったなぁと思う

カラオケを出ると葵唯は疲れ果てていた。

「楽しかったなぁ 葵唯」

颯一郎は言った。

「せやな〜」

葵唯は元気なく答えた。

葵唯と颯一郎は暫く会話し別れた。

家に帰るとカラオケで見かけた西園寺さんのことを考えていた。


西園寺さんもカラオケに行くんだな。

葵唯はそう思いながら寝た。






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