四 ウデグミのカワベリ
ウデグミ している
カワベリ のベンチ
ヒザウエ に詩集を
カンガエ は様々に
いいのかしら
呟く貴女
いいのかしら いいのかしら
これでいいのかしら と
右に 左に 首を傾げて
眉間にしわを寄せ 目をつむり
カワベリの風に吹かれる 亜麻色の髪
瞑られた鳶色の瞳の中を廻る カンガエ
ウデグミ の胸の中で ヒザウエ の詩集と
相対する 貴女の詩情 ひたすら 対峙している
川面を行く つがいの鴨は 詩を思うか
貴女が詩を思うとき
私は詩より 貴女を思う
それが申し訳なくて 貴女にお持ちした
コーヒーを手渡すと 貴女は
あら、気が利きますわね と
微笑んで
私は ソレダケデモウ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます