第7話
「で、で、で?」
とニヤニヤした顔をしながらこっちを覗き込んでくる。
「なんだよ。」
「いや、謝罪か言い訳を待ってるんだけど。」
「言い訳でいいのか。」
「別に、面白ければ言い訳でも構わないよ。」
はて・・・どう答えようか。そう考えたとして対して相手を笑わせられないことに気づくと、もうやめた。普通に答えよう。
「連絡きてないと思って開いた瞬間にメッセージがきたんだろうな。そのまま閉じてしまった。」
「で、言い訳は?」
「は?」
「いや、一般的な理由は分かったとして、建前と本音使うのがジャパニーズなんだから、建前を頂戴よ。」
やれやれ、本当にまいった。こいつといると本当に疲れる。無視して目が隠れるほどマグカップを持ち上げて飲む。
元においておくと、前に目をやると爛々とした目は少し輝きを失い不貞腐れた顔をしていた。はぶてている・・・といったやつなのだろうな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます