第7話

「で、で、で?」

とニヤニヤした顔をしながらこっちを覗き込んでくる。

「なんだよ。」

「いや、謝罪か言い訳を待ってるんだけど。」

「言い訳でいいのか。」

「別に、面白ければ言い訳でも構わないよ。」

はて・・・どう答えようか。そう考えたとして対して相手を笑わせられないことに気づくと、もうやめた。普通に答えよう。

「連絡きてないと思って開いた瞬間にメッセージがきたんだろうな。そのまま閉じてしまった。」

「で、言い訳は?」

「は?」

「いや、一般的な理由は分かったとして、建前と本音使うのがジャパニーズなんだから、建前を頂戴よ。」

やれやれ、本当にまいった。こいつといると本当に疲れる。無視して目が隠れるほどマグカップを持ち上げて飲む。

元においておくと、前に目をやると爛々とした目は少し輝きを失い不貞腐れた顔をしていた。はぶてている・・・といったやつなのだろうな。

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